第10回世界水フォーラム(2024.5 インドネシア・バリ)閉会式前 セッションの様子

世界水フォーラムとは

 世界水フォーラムは、国際NGOである世界水会議(WWC)開催国と共に3年に一度、世界水の日(3月22日)前後に開催される水に関する世界最大級の国際会議です。世界中の水に関する関係者が一堂に集い、水と衛生に関わる様々な問題への対処について議論します。
 第3回の日本開催を契機に参加国数、参加者数が増え、注目度が高まりました。

  多くの参加者が水をテーマに集まる世界水フォーラムにおいて、日本が有する経験・技術を発信し、SDGs等の国際目標達成への貢献世界の水問題の解決への貢献を通じ、日本の存在感を国際社会に示すとともに、水関連技術の海外展開に資することを目的としています。

<会場の様子

第10回世界水フォーラムの様子
(左上)開会式、(左下)WWF10全体総括セッション、(右上)日本パビリオン、(右下)地域プロセス総括セッション

NEW! <第11回世界水フォーラム>

2025年度に入り、既に次回開催に向けた準備が始まっています。

第11回に向けた、キックオフ会合の開催(4/14~15 サウジアラビア・リヤド)

<開催概要>

参加者 :政府、国際機関、企業、学術機関、研究機関、水に関連したステークホルダー(若者を含む)
参加者数:初日14日の開会式で200名程度。

主な内容:2日間にわたり、「開会式」「前回のフォローアップ」「準備プロセス(政治、テーマ、地域プロセスの枠組み)の構築」等について、参加者の意見交換・ネットワーク構築等がなされました。

お披露目された、「第11回世界水フォーラムのロゴ」

・開会式では、世界水会議(WWC)ルイ・フォション会長や、次回開催国であるサウジアラビアの環境・水・農業大臣の挨拶がなされました。
 特に、サウジアラビアからは、統合水資源管理を実施し、サプライチェーンの管理体制を強化している旨や、地域および国際的な水問題の支援におけるサウジアラビアの主導的な役割を強調し、国際協力の促進を目指すグローバル水機構(Global Water Organization)の発足と、水の経済学、水安全保障、先端技術、デジタル変革に焦点を当てた国際水研究センターの設立について言及がなされました。

・また、「国際的な水課題・優先事項に関するハイレベルパネル」では、エジプトの水資源灌漑大臣、セネガルの水と衛生大臣、サウジアラビアの環境・水・農業副大臣、中国の水資源省主任研究官、インドネシアの公共事業省水担当局長から、それぞれステートメントが述べられました。

<第11回世界水フォーラムのテーマ、サブテーマ概要紹介>

今回のキックオフ会合では、以下が提示されました。

  • テーマ : 「Actions for a Better Tomorrow」 (より良い明日にするための行動)
  • サブテーマ(6つ)
    • テーマ 1. 水の安全保障
    • テーマ 2. 水課題への資金調達
    • テーマ 3. 水外交
    • テーマ 4. 人と自然のための水
    • テーマ 5. 水の価値
    • テーマ 6. 水イノベーション
  • 背 景 :水と食料が利用できることは、人間と自然にとってかけがえのないもの。
         人々の未来をより良いものにするためには、具体的な行動を起こすことが重要
         持続可能な水利用ができなくなると、以下のような問題が起こりえる。
           ①作物の収穫量が減る、②十分な飲み水を確保できなくなる、
           ③衛生状態が悪化する、④エネルギー供給に影響が出る可能性がある
  • 水に関する問題はすでに人間と自然に多大な影響を与えており、相互理解と共通認識に基づいた集団行動で対応することが求められている。
  • 解決策の提供に焦点を当て、各国のつながりを強化し、協力していくことが、これからの変革を促進する上で重要な役割を担っている。
  • 「より良い明日への行動」は、関係者の方々が水課題に積極的に取り組み、対策を講じるよう働きかけることを目的としている。この取り組みは、持続可能な水管理を実現し、現在そして未来の世代にとってより良い未来を確かなものにするためには、皆で協力して行動することが不可欠であるという認識に基づいている。

<テーマ別プロセス、地域プロセス>

・テーマ別プロセスについては、暫定として、テーマ別セッションの総括1、トピック総括セッション5つ、一般セッション15、サブテーマ間の横断セッションの数及びハイレベルパネルの数はTBDです。

 スケジュールとしては、年内に、テーマの枠組みの最終化、ワーキンググループメンバーの関心表明の募集・構成がなされ、翌年からセッションのトピックスの募集が開始されます。

・地域プロセスについては、前回(第10回)の経験の共有を各地域のコーディネーターが行いました。アジア・太平洋地域プロセスでは、弊会の朝山チーフマネージャーがアジア・太平洋水フォーラム(APWF)の事務局として、アジア水会議(AWC)のCho氏とともに、紹介しています。
 地域プロセスの枠組みは、今後議論が継続され、具体的に決定してまいります。

・最後に、本キックオフ会合の前日WWC理事会が開催されていましたが、第11回世界水フォーラム 第1回国際運営委員会(International Steering Committee meeting)のメンバーとして、弊会朝山チーフマネージャーが任命されました。これまでの業績、コミットメント、地域、ジェンダーバランスを踏まえ、決定されたものとのことです。

本会合の報告は以上となります。今後も、引き続き、情報収集してまいります。

<直近の様子:第10回世界水フォーラム>

活動速報

日本水フォーラムは、2024年5月20~25日にかけて、インドネシア・バリにて開催している第10回世界水フォーラムに参加しました。7日間で、279のセッションが開催されたほか、254の展示等、合わせて160ヵ国から、のべ64,000人が来場しました。

NEW!日本からのメッセージ:政策提言(英語版)」をまとめました。詳細はこちら

参加報告はこちらをご覧ください。

デイリー速報(日本語)

 現地の日々の動きを、日本国内に向け ニュースとして配信しました。 ※英語版はこちら

  < JWF water journal >(日本語)
    1日目 : 第10回 世界水フォーラム 速報 Vol.1
    2日目 : 第10回 世界水フォーラム 速報 Vol.2
    3日目 : 第10回 世界水フォーラム 速報 Vol.3
    4日目 : 第10回 世界水フォーラム 速報 Vol.4
    5日目 : 第10回 世界水フォーラム 速報 Vol.5
    6日目 : 第10回 世界水フォーラム 速報 Vol.6
 

デイリー速報(日本語)は、(一社)関東地域づくり協会の助成を受けています。

第10回世界水フォーラム情報(会期中・事前)

 第10回世界水フォーラムは、テーマ「繁栄を共有するための水」の下、2024年5月18日から25日にインドネシア バリで開催されます。開閉会式などのプレナリー、ハイレベルパネル、政治プロセス・テーマ別プロセス・地域プロセスなどの公式セッション、展示会など、多様なプログラムが予定されています。※開催日程が変更されています(5月7日確認)
  ・プログラム一覧は、こちら(公式ホームページへ遷移します)
  ・テーマ別プロセスの詳細は、こちら
  ・地域別プロセスの詳細は、こちら

  ・日本関係機関のセッション(5月10日時点※)は、こちら
      ※【ご留意ください】世界水フォーラム公式ページで、随時情報が更新されます。
        最新情報は、必ず公式ホームページをご確認ください。

第10回世界水フォーラム 展示会について

  展示会では、国別パビリオンや企業別パビリオンなどが設置されます。

  • 日本パビリオンの出展情報(出展HP) : 英語版日本語版
      ※ 参加募集のご案内はこちら(12/26からの募集は終了しました)
  • 第10回世界水フォーラム公式ウェブサイト(英語)こちら
           ※主催者側のセキュリティ状況により、閲覧できない場合がございます。

第10回世界水フォーラム テーマ別プロセスのワーキンググループの関心表明募集について【終了しました】

 第10回世界水フォーラムがインドネシア・バリで、2024年5月に開催されます。
 テーマ別プロセスのワーキンググループの関心表明募集が公開されました。
 締め切りは、2023年7月1日(土)(中央ヨーロッパ時間)です。(6月11日締切から延長されました。)
 詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください (英語)
 https://worldwaterforum.org/call-for-topic-coordination-group(終了しました)

京都世界水大賞2024 受賞団体が決定しました!

 京都世界水大賞2024 は、発展途上国の将来に資する水問題解決に向け、精⼒的な草の根活動に取り組む優秀な団体を顕彰し、以て、草の根活動の質の底上げを期待するとともに、広く世界に発信することで草の根活動の重要性を訴えていくことを⽬的としています。
 この度、大賞受賞団体がインドネシアの団体「Youth Sanitation Concern」(ユースサニテーションコンサーン)に決定し、本大賞の授賞式を、5月の「第10回世界水フォーラム」の「閉会式」内で執り行うこととなりましたので、お知らせいたします。なお、受賞団体であるYouth Sanitation Concernには、賞金200万円がに贈られます。
 詳しくは、以下のウェブサイトをご覧ください(日本語)
 https://www.waterforum.jp/news/21433/

<過去の世界水フォーラム情報>

第9回世界水フォーラム情報

第9回世界水フォーラム: 日本水フォーラム参加報告
https://www.waterforum.jp/news/19410/

第9回世界水フォーラム情報
https://www.waterforum.jp/news/18459/

第8回世界水フォーラム情報

第8回世界水フォーラム エキスポ「日本パビリオン」
https://www.waterforum.jp/news/8098/

第8回世界水フォーラム情報
https://www.waterforum.jp/news/3286/

第7回世界水フォーラム情報

JWF Water Journal ~第7回世界水フォーラムを終えて~
https://www.waterforum.jp/pdf/WWF/7thJWFJournal_20150624.pdfJWF Water Journal ~第7回世界水フォーラムを終えて~https://www.waterforum.jp/pdf/WWF/7thJWFJournal_20150624.pdf

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