日本水フォーラムは、2005年から「草の根団体」を支援しています。

「草の根団体」をご存知ですか?

多くの途上国で、「草の根団体」と呼ばれる現地NPO・NGOが水問題の解決に活動しています。

飲み水へのアクセスや衛生的なトイレの普及について、先進国ではインフラが十分に整備されていますが、途上国では現地の政府や公的機関による支援が届かないことがあります。

したがって、意欲のある住民たちは座して助けを待つよりも、草の根団体を作って一刻も早い自分たちなりの水問題解決を探るところがあります。

日本水フォーラムでは、草の根団体に着目して4つの活動の柱に取り入れ、次の目的達成を見込んだ支援活動を実施して参りました。

  • 本当に困っている人たちの、お役に立ちたい
  • 水問題を解決するには、地元で事情を知っている人たち自身による活動が望ましい
  • 持続的な効果が見込める内容のプロジェクトを支援する
  • 世界各地で発生している水問題の実態を、内外に発信する
雨水貯留の説明 (カンボジア)
村の担当者や教職員への雨水貯留研修 (カンボジア)

草の根団体を支援するための、4プログラム

日本水フォーラムは実行可能な支援策として、以下の4プログラムを実施しています。

JWFファンド 

JWFファンドは、2005年に始まりました。世界の草の根団体を対象として、毎年支援を公募するプログラムです。JWFファンド2024では、アジア・アフリカを中心に42カ国372件の応募がありました。

この活動は、みなさまからのお振り込みによるご寄付や、”Yahoo!JAPANネット募金”から日本水フォーラムの国際貢献基金へ入金いただいたご寄付、そして日本水フォーラム会費を資金として行っております。

詳しくはこちら

Kahinju学校給水整備 (ウガンダ)

4℃アクアプログラム

4℃アクアプログラムは、2008年から始まりました。ジュエリーブラ ンド『4°C』を展開する株式会社エフ・ ディ・シィ・プロダクツと日本水フォーラムとの共同プログラムです。

このプログラムでは、現在バングラデシュの海岸地帯の農村において、”Skywater Bangladesh”という草の根団体による、雨水貯留システムの普及活動を継続的に支援しています。

Skywater Bangladeshが開発したAMAMIZUという雨水貯留システムは、タイに伝わる壺をバングラデシュの事情に最適になるよう日本等の技術で改良したものです。受益者となる住民の調査から製造、維持管理セッション、世帯ごとのフォローアップまで長期的に取り組んでいます。

詳しくはこちら

AMAMIZUタンク設置例 (バングラデシュ)

ダルビッシュ有水基金

ダルビッシュ有水基金は、2007年に始まりました。このプログラムでは、世界の水問題に関心のあるダルビッシュ選手とご賛同者様による基金をもとに、各地の草の根団体が提案するプロジェクトを支援します。

2024年度は、カンボジア西部の カルダモン山脈付近で、雨水貯留プロジェクトを実施中です。開始から数えて第17号のプロジェクトになります。

詳しくはこちら

第16号Jhmiretok村落給水改善 (ネパール)

京都世界水大賞

京都世界水大賞は、2006年に始まりました。このプログラムでは、3年に1度開催される世界水フォーラムの閉会式において、”京都世界水大賞”を催行しています。

世界各地の草の根団体が応募したプロジェクトを対象に、内容の審査を行い、最も優れたプロジェクトの表彰と紹介を行います。2024年の京都水世界大賞には、30カ国70件の応募がありました。

詳しくはこちら

第10回世界水フォーラム 閉会式典における京都水大賞2024の表彰式(インドネシア)

以上のプログラムを通じ、私たちは、現地政府や公的機関の手が届かないところで活動する”草の根団体”を支援します。

皆様からの応援をお待ちしています。応援の方法はこちら

支援されるプロジェクトについて

プロジェクト審査

草の根活動の支援では、水問題解決のために応募されたプロジェクトについて、その内容の審査を行い、選定いたします。

プロジェクト審査のポイント
  • 水利用委員会など経営主体となる受益者団体の設置
  • 衛生キャンペーンの実施(施設と人々を関与させる)
  • 水道施設完成後は水質試験が必要(維持管理の目標)
  • 維持管理の仕組みの設置(料金徴収、補修)
  • フォローアップ調査の実施(プロジェクト完了数年後)
住民への水利用者委員会提案(ネパール)
衛生キャンペーン(インドネシア)
水質試験(バングラデシュ)

維持管理研修 バングラデシュ)

フォローアップ調査(カメルーン)

プロジェクト具体例

草の根団体が申請するプロジェクトは、生活していく上で本当に困っている給水や衛生面での問題解決を狙ったものになります。主に次のように分類できます。

  • 雨水貯留
  • 井戸(掘削、ポンプ改修)
  • 水源地・溜池
  • 管路・管網
  • 農業用水
  • トイレ
Kahinju 学校雨水貯留システム設置 (ウガンダ)

打ち抜き井戸の掘削 (マラウィ)

湧き水水源への貯留槽設置、通水式
 (カメルーン)
村落給水の管路布設 (ネパール)
土留めのなかった農業水路へのパネル貼り(パキスタン)

京都水大賞受賞トイレ(インドネシア)

主なリンク先と資料

リンク先

草の根団体

Skywater Bangladesh(SB) Ltd. https://skywaterbd.com/site/

RainWater Cambodia(RWC) https://rainwatercambodia-rwc.org/

Youth Sanitation Concern(YSC) https://www.instagram.com/ysc_id/?hl=ja

近年ご寄付をいただいた団体

東京管工機材商業協同組合 https://www.tokanki.or.jp/

資料

衛生キャンペーン配布資料 (パキスタン)
Personal Hygiene Notes: Shama Organization, Pakistan 

打ち抜き井戸掘削動画 (マラウィ)
December Progress Report: Touch of Hope, Malawi 

応援はこちらです

発展途上国の水と衛生の問題解決にご関心をお持ちになった方は、日本水フォーラムの国際貢献基金を通じた応援をお願い申し上げます。

詳しくはこちらをご覧ください。

皆様のご支援をお待ちしております。

水源地整備 (カメルーン)

お使いのブラウザーはこのサイトの表示に対応していません。
より安全な最新のブラウザーをご利用ください。