アクアプログラム2025-2026が完了しました!

若い受益者とAMAMIZUタンク

1.アクアプログラム2025-2026とは

アクアプログラムは、ジュエリーブランド『4℃』を展開する株式会社エフ・ディ・シィ・プロダクツと日本水フォーラムとの共同プロジェクトです。

「水」を通じた社会貢献により、水に関する問題を抱える途上国の人々を支援し、「美しさ」と「ときめき」を届けることを目指して、2008年のプロジェクト開始から、これまでキリバス、スリランカ、バングラデシュで活動を展開。2017年からは水問題に苦しむバングラデシュの沿岸部農村地域を対象に、継続的に活動を実施しています。

アクアプログラム2025-2026ではウッター・スタロリ村第5地区の18世帯を対象として、AMAMIZUタンクを中核とする雨水貯留システム(RWHS)の設置とこの施設を維持管理するためのトレーニングなどを行いました。

▼アクアプログラム オフィシャルウェブサイト▼

アクアプログラムは下記のSDGs達成に貢献しています。

2.アクアプログラム2025-2026の概要

1)プロジェクト名

アクアプログラム 2025-2026

2)実施地

バングラデシュ クルナ管区 バゲルハート県 モレルガンジ郡 バライクハリユニオン ウッター・スタロリ村の第5地区

バングラデシュ
クルナ管区。
『←』はウッター・スタロリ村の位置

Created by Mapchart

3)受益者数

18世帯、95人

4)実施期間

2025年12月~2026年8月

5)現地パートナー団体

Skywater Bangladesh Ltd.(SBL)

https://skywaterbangladesh.com/home/

6)実施地の水問題

本プロジェクトの対象地であるモレルガンジ郡には、水道がなく、住民たちは生活用水や飲み水をため池や井戸から汲んだ水や、水売りから購入した水に頼っています。

水汲みは特に女性や子どもたちにとって重労働であり、水の購入費用は家計を圧迫しています。また、汚染された水源が原因で下痢などの水系感染症にかかる住民も多く、治療の費用がさらなる負担となっています。

7)実施内容

  • 第5地区146 世帯以上に基礎情報調査
  • 18世帯への雨水貯留システムAMAMIZUタンクの設置
  • RWHSの利用と維持管理トレーニングの実施
  • RWHS導入済世帯(昨年の第5・一昨年以前の4地区)と新規導入世帯との知識と経験の共有ワークショップ
  • フォローアップ(利用と維持管理についての状況確認と指導、システムに貯まった雨水の水質検査)

8)期待される効果

  • 特に女性や子どもたちが、水汲みの負担から解放される
  • 新たに第5地区の18 世帯が雨水を活用して安全な飲み水を利用できるようになる
  • 水の購入にかかる費用や水に起因する病気が削減される

3.アクアプログラム2025-2026現地写真

スタッフオリエンテーション
第5地区ソーシャルマップ作成基礎情報調査準備
基礎情報調査
AMAMIZUタンクの製造
ロゴ入りタンク蓋製造
三輪荷物自転車によるタンク搬送
増水によって困難なタンク搬送
タンク設置用基礎床工
タンク設置工
維持管理トレーニング
経験共有ワークショップの終了
受益者宅における水質検査

4.アクアプログラム2025-2026 受益者の声

Sadea Akhter MowmiさんとAMAMIZUタンク

Mst.(モサマット)・Sadea Akhter Mowmiさんは、夫と一人息子とともにモレルガンジで暮らしています。夫は日雇い労働者として働き、家計を支えるために時折三輪荷物自転車の運転手も務めています。沿岸地域の多くの家庭と同様に、この家族も長年にわたり、安定して安全な飲料水を確保することに困難を抱えていました。AMAMIZUシステムを導入する以前のSadeaさんは、日常生活に必要な水の大部分を遠くにある池などに頼らざるを得ませんでした。

Sadeaさんは、水を汲むことが日常生活の中で常に重労働だったと振り返りました。乾季になると、水源が安定性せず利用可能な水があっても質が悪くなるため、状況はさらに困難となりました。彼女はしばしば水を汲みに重い容器を自宅まで運びながら、家事もこなさなければならず多くの時間を使っていました。

「AMAMIZUタンクをいただく前は、水汲みが家族にとって最大の困難の一つでした。水源まで行って水を家まで運ぶために、多くの時間を使わなければならなかったのです。水がきれいでないこともありましたが、ほかに選択肢はなかったです。特に、子どもと二人きりで家にいるときは大変でした。」

Sadeaさんは水汲みに伴う長い移動距離と重い負担が、子どもたちの日常的な活動にも影響を及ぼしていたと説明しました。彼女の状況が変わり始めたのは、SBLのチームが家庭調査を実施して、4℃ AQUA PROGRAMとAMAMIZU雨水貯留システムの利点について説明したときでした。このシステムによって自宅で直接雨水を集めて貯留できることを知って、Sadeaさんは導入を希望するようになりました。

申請が承認され、彼女の自宅にはAMAMIZUシステムが設置されました。Sadeaさんによると、このシステムはすぐに家族の重要な水源となり、特に雨季に大きな役割を果たしました。

「AMAMIZUタンクが設置されて、とても安心しました。もう遠くにある水源に頼ることはなくなりました。十分な雨さえ降れば自宅で雨水を集め貯留して、後で利用できるのです。これによって、時間と身体の負担が両方ともなくなりました。」

Sadeaさんはまた、SBLが主催したトレーニングによって、システムを適切に維持管理することの重要性を理解できたそうです。屋根や雨樋を清潔に保つこと、流入口と排出管を確認すること、タンクに蓋をしておくこと、蛇口やその他の部品を定期的に点検することなどを学びました。

感謝の意を表して、Sadeaさんは次のように話されました。

「AMAMIZUタンクによって、私たちの日常生活はずっと楽になりました。私たちのような家庭を支援してくださったSkywater Bangladesh様、ヨンドシーホールディングス様、そして日本水フォーラム様に感謝しています。これからもシステムを適切に管理して、家族で何年も続けてこのお恵みを受けられるように願っています。」

5.御礼

本年は、4℃ AQUA PROGRAMによるバングラデシュ沿岸地域の脆弱な農村における安全な飲料水へのアクセス改善が10年連続した節目の年でした。株式会社ヨンドシーホールディングス及び株式会社エフ・ディ・シィ・プロダクツ、実施団体Skywater Bangladesh(SB)Ltd.との長年にわたる協力関係と、バングラデシュでも特に水不足が深刻な地域のコミュニティを支援してきたことは、意義深いものであったと受け止めております。しかしながら、バングラデシュ沿岸地域社会において安全な飲料水へのアクセスを必要としている方々は依然として非常に多く、引き続き大きなニーズがある状況といえます。今回のプロジェクトでは6月のほぼ1か月間、雨が降り続いて作業を一時中断した等の困難を乗り越え無事に完了できました。これからも受益者様・現地自治体様をはじめ、関係される皆様のご理解を賜りながらプログラムをすすめて参ります。

【前記事】

▼2026.6.8 アクアプログラム2025-2026の中間報告です!▼

https://www.waterforum.jp/news/24420/

▼アクアプログラムについて▼

https://www.waterforum.jp/what-we-do/yondoshi/

(報告者:プロジェクト・マネージャー 鈴木武二郎)

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