ダルビッシュ 有 水基金 第19号プロジェクト「ナオガオン県バハルル村における雨水収集による持続可能な飲料水アクセスの確保貧困者への雨水」(バングラデシュ)を開始しました!

実施団体ARCOが提案する雨水貯留システム(RWHS)の計画図

ダルビッシュ有水基金の詳細はこちら。

1.プロジェクト名

ナオガオン県バハルル村における雨水収集による持続可能な飲料水アクセスの確保(バングラデシュ)

2.実施地

バングラデシュ クラジシャヒ管区 ナオガオン県 ポルシャ郡 第4ガングリアユニオンパリシャッド バハルル村 第7区 

地図

バングラデシュの位置
バングラデシュ北西部にあるラジャヒ管区を赤で示す。
→はナオガオン県の位置

Created with mapchart.net

完成想像図

実施団体ARCOが提案する雨水貯留システム(RWHS)の計画図。数世帯の住居の中心に5,000リットル貯留槽を設置する。住居のトタンまたはプラスチック屋根に降水した雨水を貯留槽に集水保存して、雨水貯留槽下部にある複数の水栓から給水する。今回は、上図のようなRWHSを5組設置する。

3.実施期間

2026年8月~2027年2月

4.現地実施団体

Association for Rural Cooperation(ARCO)は、社会的に疎外された地域社会のエンパワーメントに取り組む非営利NGO。特に、アディバシ(先住民族)およびダリット(不可触民)の支援に重点を置いて活動している。ARCOは1995年9月に、Joypurhat、Naogaon、Bogura、Natore、およびRajshahiのバングラデシュ国内各地域で活動を開始、飢餓と貧困のない社会の実現を目指して1996年に正式に設立して活動中。

ウェブサイト:  https://www.arcobangladesh.org/contact.html

Facebook: https://www.facebook.com/arco.arco.3110

事務所所在地: Boalia-5891,Naogaon, Bangladesh

5.プロジェクトの背景と実施地の水問題

バングラデシュ北西部ナオガオン県バハルル村には約150世帯、人口約800人が住んでいて、深刻な水危機に直面している。各家庭は生活用水をため池などに、飲料用水は個人の井戸を水源としている。井戸のない者は水を購入せざるを得ない。自治体は深さ300フィート(約100メートル)の井戸掘削を試みたが成果を得られなかった。結果として、この地域には安全な飲料水を確保する解決策がなく村全体が深刻な危機にさらされている。

この地へ雨水収集システム(RWHS)を設置すると、水関連問題へのレジリエンス(回復力)は大きく向上する。砒素汚染の可能性がある浅井戸への依存を減らして、公衆衛生の改善および医療費の削減、特に女性と子どもの水汲み時間と労力の減少によって教育や生計活動に充てる機会の拡大が見込める。貯留された雨水を乾季の補助的な灌漑用水として活用すれば、農作物生産と食料安全保障向上にも貢献すると考えられる。この取り組みによって、バングラデシュの中でも干ばつの影響を受けやすいこの地域の気候変動への適応力は強化される。

生活用水に、池の水を使っている様子
同じ水源を、調理と水浴に使っている
この井戸には水がなく、放置されている
自治体は深井戸を掘削したけれども、適切な帯水層にあたらず水が出なかった

6.プロジェクト実施事項

本プロジェクトは、地域村落における雨水貯留システム(RWHS)構築を目的とする。具体的には、5,000リットルプラスチック製貯水タンクを中核とするRWHSを5組設置する。約100世帯を受益者として給水するように、5施設を計画的に設置する。トタンまたはプラスチック製屋根に降水した雨水は、樋を通じて各施設の貯留槽に集水して保存する。各貯留槽には複数の水栓を設けて、受益者が安全な飲料水を容易に取り出せるようにする。

【施設】

  • RWHS:トタンまたはプラスチック製集水施設を家屋に設置
  • 貯留槽:収集した雨水を貯留する耐久性のある大容量タンク(5,000リットル)
  • ろ過装置:基本的な砂・活性炭フィルターにより飲用可能な水質とする
  • 給水所:貯留槽下部の水栓により安全な飲料水を公平に利用する
  • 灌漑支援設備:家庭菜園や乾燥に強い作物のための小規模給水施設
  • 維持管理用品:清掃用具提供および地域の管理担当者(ケアテイカー)への研修を通じた持続可能性の確保

【研修】

  • 啓発および研修集会:地域と学校における安全な水利用と衛生習慣、健康と生計向上のための雨水貯留の重要性
  • 技術研修:RWHSの運転と維持管理、水質モニタリングと簡易検査
  • コミュニティ動員:地域水管理委員会の設立、意思決定に女性の声を反映するための包摂的ジェンダー参加促進
  • 気候レジリエンスワークショップ:乾燥(干ばつ)への適応戦略(作物の多様化、水使用の節約技術)、雨水収集とより広範な気候変動対策およびSDGs目標との関連付け

7.直接受益者数

受益者数500人(100世帯: 男性100人、女性100人、子ども300人)

8.期待される成果

  • 500人(100世帯: 男性100人、女性100人、子ども300人)のRWHS利用
  • 啓発研修、技術研修、水管理委員会の結成による地域参加と能力向上

このプロジェクトの達成によって、特に以下の持続可能な開発目標(SDGs、2015年国連採択)達成に貢献できる。なお、ダルビッシュ有水基金の設立は2007年である。

SDG 3:すべての人に健康と福祉を

SDG 4:質の高い教育をみんなに

SDG 6:安全な水とトイレを世界中に

SDG13:気候変動に具体的な対策を

▼ダルビッシュ 有 水基金や過去のプロジェクト、参加方法についてはこちら▼

https://www.waterforum.jp/what-we-do/darvish/

【お問い合わせ先】

特定非営利活動法人 日本水フォーラム

TEL 03-5645-8040 FAX:03-5645-8041

office[at]waterforum.jp([at]を@に代えて送信してください)

(報告者:プロジェクトマネージャー 鈴木 武二郎)

お使いのブラウザーはこのサイトの表示に対応していません。
より安全な最新のブラウザーをご利用ください。