
日本水フォーラムは、2025年8月9日(土)14時より、株式会社内田洋行新川本社「ユビキタス協創広場 CANVAS」にて、応募作品発表会「水未来会議2025」を開催しました。本イベントは、「ユース水フォーラム2024 動画募集」の応募者の中から、代表4校の生徒が登壇し、応募作品を発表する場として実施されたものです。
「水未来会議2025」では、岩手県立西和賀高等学校、東北学院榴ケ岡高等学校、広島工業大学高等学校、熊本県立熊本商業高等学校の4校の生徒の皆さんにご登壇いただき、ダム、水道水、河川の水質、地域の水文化という異なる切り口から応募作品を発表していただきました。発表後の対話では、動画で伝えたかったことや制作時の工夫、調査や体験を通して得た新たな気づきなどを掘り下げました。
岩手県立西和賀高等学校の発表では、湯田ダムの見学を通して、ダムが発電や洪水対策、農業、観光など、地域の暮らしを多面的に支えていることに気づいたと語られました。水不足やダムの水量についての問いかけからは、普段の生活や部活動も水資源に支えられていること、地域の水と自然との関わりをさらに学びたいという思いが共有されました。
東北学院榴ケ岡高等学校の発表では、日本の水道水が安全に飲める背景や、世界の水事情との違いが紹介されました。対話の中では、日本の浄水技術を海外に広める可能性や、水の重要性を多くの人に伝えることの意義について意見が交わされました。また、今回の動画制作での学びを、発表者が関心を持っている建築や、水を効率よく循環させる設計につなげたいという展望も語られました。
広島工業大学高等学校の発表では、「見た目がきれいな川は、本当にきれいなのか」という身近な疑問を出発点に、河川の水質調査と浄水場の見学に取り組んだ過程が紹介されました。自分たちで浄水場を訪ね、普段は見えない浄水の仕組みを確かめた経験に加え、動画内では寸劇を取り入れ、楽しみながら分かりやすく伝えるための工夫についても発表されました。
熊本県立熊本商業高等学校からは、複数の水を飲み比べる「利き水」を通して、熊本の水のおいしさと水文化に親しむ作品が発表されました。対話では、水温などの条件をそろえることの大切さも振り返りながら、遊びやゲームを入り口にすれば、子どもから大人まで水に関心を持ちやすくなるというアイデアが共有されました。
総評では、水は限りある資源であり、その有効な活用や水害への備えを流域全体で考えていくことの大切さが示されました。また、高校生たちの動画や発表が、それを見た人に影響を与え、次の行動につながっていくことへの期待が述べられました。
発表した4校との対話を通して、ダムや浄水施設などの社会基盤だけでなく、部活動や将来の進路、日常生活、地域の文化など、さまざまな場面が水とつながっていることが浮かび上がりました。高校生自身の疑問や体験を出発点とした発信が、身近な水を改めて見つめ直す機会となりました。




【開催概要】
催 事 名:水未来会議2025
日 程:2025年8月9日(土)14:00~17:00
会 場:株式会社内田洋行新川本社「ユビキタス協創広場 CANVAS」+ZOOMウェビナー
主 催:特定非営利活動法人 日本水フォーラム(認定NPO法人)
特別協力:株式会社内田洋行(会場提供/技術協力)
協 賛:鹿島建設株式会社、東京エレクトロン九州株式会社
助 成:河川基金
後 援:外務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、一般社団法人水文・水資源学会
【プログラム】
・開会挨拶
株式会社内田洋行 代表取締役社長 大久保 昇 氏
・ゲストコメンテーターの紹介
松本 孝矢 氏 (鹿島建設株式会社 土木管理本部 土木工務部 ダム統括部長)
大屋 祐太 氏 (地方独立行政法人北海道立総合研究機構エネルギー・環境・地質研究所研究職員)
森 郁子 氏 (特定非営利活動法人きづく 代表理事)
・「ユース水フォーラム2024」代表作品の発表/質疑応答
岩手県立西和賀高等学校 阿部皐月氏(2年)・小軽米優希氏(2年)
発表作品: 水の役割 〜湯田ダムで紹介〜 (Water for the present and future)
東北学院榴ケ岡高等学校 織笠ことは氏(2年)
発表作品: 日本の水道水 (Tap Water in Japan)
広島工業大学高等学校 木原颯大氏(2年)・美戸瑛太氏(2年)
発表作品: その飛び込み、ちょっと待った!! (Hold on a second before you jump in!!)
熊本県立熊本商業高等学校(オンライン登壇) 髙井千里氏(3年)・森下殊羽氏(3年)
発表作品: 水王決定戦! (Who is the water queen?)
・ゲストコメンテーターによる講評/賞の発表
◯水資源探究賞
岩手県立西和賀高等学校「水の役割 〜湯田ダムで紹介〜」
◯日本の水再発見賞
東北学院榴ケ岡高等学校「日本の水道水」
◯クリエイティブ水教育賞
広島工業大学高等学校「その飛び込み、ちょっと待った!!」
◯水文化体験賞
熊本県立熊本商業高等学校「水王決定戦!」
・閉会
・記念撮影
・登壇した高校生の交流会
(報告者:マネージャー 武石晃徳)