JWF News 8月号 第8回世界水フォーラムの準備プロセス始まる

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【JWF News Vol.143】 第8回世界水フォーラムの準備プロセス始まる
2016年8月3日発行

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◇目 次◇

・巻頭言 ジョホールバル ~アジアの核~

・日本水フォーラムからのお知らせ
-ストックホルム世界水週間での取り組み

・日本水フォーラムからの報告
-第8回世界水フォーラムの準備プロセス始まる
-世界水会議(WWC)第59回理事会に参加しました
-シンガポール国際水週間期間におけるAPWFの取り組み
-打ち水大作戦2016開幕!

・活動へのご支援・ご協力のお願いについて

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・巻頭言 ジョホールバル ~アジアの核~ 代表理事 竹村公太郎

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シンガポール国際水週間

7月10日から14日にかけて、シンガポールの環境・水事業省とシンガポール公益事業省が主催するシンガポール国際水週間(以下SIWW)が開催されました。SIWWは、2年ごとにシンガポールで開催される国際会議です。
SIWWは、大きく分けて2つの要素で構成されています。一つは、各国の水関係閣僚会議をはじめとする水分野、水関係団体による国際会議です。もう一つは、水に関係する企業群による展示会です。
SIWWは、アジア太平洋地域のみならず、米国、ヨーロッパそして中東の国々からも参加する、世界水フォーラムに次ぐ水に関する大規模なイベントとなっています。
私たち日本水フォーラムも、アジア・太平洋水フォーラム(APWF)の事務局として、「執行審議会」の開催と「APWF設立10周年・世界水会議(WWC)設立20周年共同記念イベント」の共催を行いました。
私はSIWWに参加した後、マレーシアのジョホール州の首都であるジョホールバルに行ってきました。ジョホールバルは、シンガポールから車に乗ったまま、海峡を橋で渡って行けるほど近いのです。

 

シンガポールとマレーシア

シンガポールとマレーシアは、世界の中で重要な地理的位置を占めています。
(図-1)は世界地図で日本とマレーシアの位置関係を示しています。マレー半島は、インドなど南アジアと、日本など東アジアの中央に位置し、大きく南に突き出ています。東アジアの日本の製品が、南アジア、中東、アフリカへ輸出される際には、このマレー半島を越えなければなりません。もちろん西から石油や原料などが日本に輸入される際も同じです。
(図-2)で、日本と南アジアを結ぶ航路を示しました。このマラッカ海峡がなかったら、インドネシアの島々(又はスマトラ島)を大回りして超えなければなりません。
この狭いマラッカ海峡は、アジアの国々のみならず世界の各国にとって重要な海峡です。マラッカ海峡に面するシンガポールは、15世紀の大航海時代以降、ポルトガル、オランダ、イギリスそして日本の支配下に置かれるという苦しい歴史を負っています。
それはこの海峡の重要性が「スエズ運河」「パナマ運河」に匹敵するからです。

 

マレーシア、ジョホールバルの発展

20世紀後半から21世紀にかけ、シンガポールはこの地理的優位性を利用し、世界的交流の中心として発展してきました。
しかし、シンガポールは面積716km2の、東京23区と同程度の広さしかない島です。そこに兵庫県と同じ550万人が住んでいます。いやおうなしに、シンガポールは国土の制約を負っています。
21世紀の未来、このシンガポールの発展を引き継いでいくのがマレーシア、特にシンガポールと隣接するジョホール州の首都であるジョホールバルと言われています。
マレーシアの面積は33万km2で、人口は約3千万人です。マレーシアは天然資源に恵まれた国で、先進国に迫る発展を見せています。
ジョホールバルを訪問するのはこれで3度目です。2015年11月、ジョホールバルで開催された水に関するフォーラムの講演会に招待されたのが初めてでした。
この地に行くたびに驚かされるのが、緑の豊かな環境です。将来、このジョホールバルは間違いなくアジアの核、いや世界の核になっていきます。
車窓からジョホールバルの景色を眺めながら、この緑の環境を守りつつジョホールバルが発展するために、一体自分に何ができるのか、つい問いかけてしまいます。

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図-1 図-2

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・日本水フォーラムからのお知らせ

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ストックホルム世界水週間での取り組み

8月28日~9月2日にかけて、ストックホルム世界水週間(SWWW)が開催されます。本年は「持続可能な成長のための水」をテーマとしています。
JWFは、事務局を務めるアジア・太平洋水フォーラム(APWF)が、アジア開発銀行(ADB)と「Eye on Asia Day」のセミナーを共催し、アジア太平洋地域の各国の水問題の状況について、水の安全保障という視点で評価した「Asian Water Development Outlook」の第3版を発刊するのを始め、この機会を利用して、NoWNET(水分野における先進国間のパートナーシップ)の活動に関する議論、水分野における国際動向に関する情報収集等を行う予定です。

▼SWWWの詳細はこちら▼
http://www.worldwaterweek.org/
(報告者:副ディレクター 浅井重範)

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・日本水フォーラムからの報告

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第8回世界水フォーラムの準備プロセス始まる

日本水フォーラム(JWF)は、6月27日~28日にかけてユリシーズ・ギマラエス・コンベンションセンター(ブラジリア)で開催された、2018年3月に開催予定の第8回世界水フォーラムのキックオフ会合に参加しました。
世界水フォーラムは、3年に1度開催される水に関する世界最大級の国際会議・展示会で、次回第8回世界水フォーラムは、「Sharing Water」のテーマの下、2018年3月18日~23日に、ブラジルの首都ブラジリアにて開催されます。

▼詳細はこちら▼
https://www.waterforum.jp/jp/news/2016/0802/?p=2310
(報告者:副ディレクター 浅井重範)

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世界水会議(WWC)第59回理事会に参加しました

日本水フォーラム(JWF)は、2016年6月24日~25日にブラジル ブラジリアにて開催された世界水会議(WWC)第59回理事会に参加しました。
本理事会は、第8回世界水フォーラムに向けたキックオフ会合に先立って、開催都市の代表であるブラジリア連邦区知事のロドリゴ・ロレンベルグ氏の参加の下、開催されました。

▼詳細はこちら▼
https://www.waterforum.jp/jp/news/2016/0802/?p=2317
(報告者:副ディレクター 浅井重範)

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シンガポール国際水週間期間におけるAPWFの取り組み

日本水フォーラムが事務局を務めるアジア・太平洋水フォーラム(Asia-Pacific Water Forum: APWF)は、7月10~14日にかけて開催された「シンガポール国際水週間2016 (Singapore International Water Week 2016) 」の後援団体として、マリーナベイサンズ・エキスポ&コンベンションセンターで、APWF第19回執行審議会、及び、APWF設立10周年・WWC設立20周年共同記念イベントを開催しました。
また、シンガポール政府環境・水資源省/シンガポール公益事業庁(Singapore PUB)共催の「ASEAN+3 水担当大臣フォーラム」、及び、世界水パートナーシップ(GWP) /Singapore PUB 共催の「GWP アジア地域ワークショップ:アジアの都市における革新的な水資源管理」に参加しました。

▼APWF第19回執行審議会▼
https://www.waterforum.jp/jp/news/2016/0802/?p=2323
▼APWF設立10周年・WWC設立20周年共同記念イベント▼
https://www.waterforum.jp/jp/news/2016/0802/?p=2327
▼ASEAN+3 水担当大臣フォーラム▼
https://www.waterforum.jp/jp/news/2016/0802/?p=2332
▼GWP アジア地域ワークショップ:アジアの都市における革新的な水資源管理▼
https://www.waterforum.jp/jp/news/2016/0706/?p=2000
(報告者:マネージャー 朝山由美子)

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打ち水大作戦2016開幕!

日本水フォーラム(JWF)が事務局を務める「打ち水大作戦本部」では、暦の上では最も暑い日とされる大暑7月22日(金)、打ち水強化月間開幕を飾る「新虎通り打ち水大作戦 2016」(東京都港区)を共催しました。
会場となった「新虎通り」は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの際に、メインスタジアムと選手村を結ぶ東京のシンボルストリート。開幕打ち水大作戦は、地域の方々と官民が一体となって取り組み、打ち水効果を体感することができました。
今年も「打ち水大作戦2016」と題して、ヒートアイランド対策としての都市の水循環の健全化や近隣コミュニティ交流の呼び水とするべく、暑さが一段落するとされ処暑8月23日(火)まで強化月間とし、雨水や二次利用水を使用した打ち水の実施を全国へ呼びかけてまいります。

▼打ち水大作戦の詳細はこちら▼
http://uchimizu.jp/
(報告者:副ディレクター 浅井重範)

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・活動へのご支援・ご協力のお願いについて

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日本水フォーラムは、皆様の会費及び寄付等によって国内外の水問題解決に向けた
活動を行っております。日本水フォーラムの活動を支援していただける
会員を募集しております。
水問題解決に向けた持続可能な取組みを行うために、皆様の温かいご支援を
なにとぞよろしくお願いいたします。

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