JWF News 7月号

JWF News Vol.130日本水フォーラムロゴ
平成27年7月1日発行

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巻頭言 日本列島の季節風

 

日本水フォーラムからのお知らせ
打ち水大作戦2015開幕!
下水道展’15東京に参加します
契約職員・アルバイト職員を募集します

 

日本水フォーラムからの報告
国連“生命のための水”国際行動の10年に関する国際会議開催
第17回アジア太平洋水フォーラム(APWF)執行審議会
平成27年度通常総会/第7回世界水フォーラム報告会を開催しました
【6月5日】JWFコミュニケーション・ラウンジを開催いたしました

 

掲示板コーナー

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巻頭言 日本列島の季節風
日本水フォーラム事務局長
竹村公太郎

 

季節風
この巻頭言を書いている時、沖縄は梅雨明けが発表されましたが、日本列島全体は梅雨に入っています。
梅雨は日本列島に恵みの雨をもたらします。5月から6月にかけて、北海道から九州まで3,500kmの南北に長い日本列島で田植えが行われ、その稲を順調に育ててくれるのが梅雨の雨です。
日本列島には一年中、雨が運ばれてきます。
春から初夏にかけては、南西から北東に伸びる梅雨前線に沿って雨が降ります。
夏から秋にかけては、太平洋から大小の低気圧や台風と共に雨が運ばれます。
冬には北西のシベリアから冷たく乾いた風が吹きます。その乾いた季節風は日本海を通過するときに、日本海の水蒸気を一杯吸い込んで、日本列島に雪をもたらします。この雪は水の貯蔵庫です。生命が眠っている時には山で積もっていますが、生命が芽吹く春になると融けだし、一斉に日本列島を潤してくれます。
日本列島には、季節によって変化する季節風が吹きます。日本列島は周りを海に囲まれています。折々の季節風は、その海の水蒸気を日本列島に運んできます。日本列島の全ての生命は、この季節風によって運ばれる雨によって生かされているのです。
この日本列島が生かされている季節風の雨は、実は、ヒマラヤ山脈のおかげなのです。

ネパールのヒマラヤ山脈
2015年の4月と5月にネパールで大地震が発生しました。多くの人命が失われ、現在も懸命に災害復興が行われています。険しいヒマラヤ山脈を背にしたネパールの復興は遅々として進まず、世界中の人々の心を痛めています。
ネパール地震の報を聞いたとき、やはりヒマラヤ山脈は日本列島と同じように、今でも動き続けている思いを強くしました。
ヒマラヤ山脈は、約7,000万年前からインドプレートとユーラシアプレートの衝突で造られた世界でも最も高く、最も若い山脈です。現在もプレートの衝突は継続しています。
ヒマラヤ山脈は東西1万kmに渡り、熱帯のインド洋と極寒のユーラシア大陸のシベリアを遮る壁となっています。これが日本列島に季節風が吹く原因となっています。
もし、ヒマラヤ山脈がなければ、日本列島に今の季節風は吹きません。

ヒマラヤ山脈を迂回する季節風
地球の地軸は傾いています。この地軸の傾きが、地球各地と太陽との距離を変化させています。太陽と近い時期になると暑くなり、遠くの時期になると寒くなります。
アジアでは夏になると太陽が近くなり、ユーラシア大陸は一気に温められます。大陸が温められると、大陸の空気は上昇し気圧が低くなります。インド洋の高気圧は、そのユーラシア大陸の低気圧に向かって流れます。
ところが、ヒマラヤ山脈という壁があるので、季節風はシベリア山脈を東に迂回して流れます。その迂回ルートに日本列島があるのです。ヒマラヤ山脈がなければ、インド洋からユーラシア大陸へ、直接、季節風が吹き、日本列島は季節風から仲間外れになってしまいます。
冬はその反対で、シベリア大陸は一気に冷え、空気は重くなり高気圧となります。そのシベリア高気圧は、薄い気圧のインド洋に向って流れます。壁のヒマラヤ山脈があるので、ここでも季節風は東に迂回して流れます。その迂回ルートに日本列島があるのです。
ヒマラヤ山脈がなければ、インド洋とシベリアの間で吹く季節風は、日本列島をパスして、南北に直接行き来してしまうのです。

地球規模で生きている人類
私たち日本人は、多様な季節、多様な自然そして豊かな水に恵まれた日本列島に住んでいます。しかし、その日本列島の地形と気象は、日本列島の単独の存在ではありません。
日本列島の地形と気象は、グローバルな存在なのです。
地形と気象でさえグローバルな存在なのですから、地球上の人類の存在がグローバルでないわけがありません。
ネパール大地震の報が、このヒマラヤ山脈のことを久しぶりに私に思い起こさせてくれました。

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日本水フォーラムからのお知らせ
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打ち水大作戦2015開幕!
日本水フォーラムが事務局を務める「打ち水大作戦本部」では、今年も、「打ち水大作戦2015」と題し、雨水や二次利用水を使用した打ち水の実施を、7月23日(大暑)から8月27日(処暑)を強化月間として、全国へ呼びかけてまいります。
開幕打ち水大作戦は、昨年同様、7月23日(木)に「六本木打ち水大作戦」として、東京ミッドタウンにて開催されます。
» 詳細は打ち水大作戦・ウェブサイトをご覧ください

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下水道展’15東京に参加します
7月28日(火)~31(金)の四日間、東京ビッグサイトにて「下水道展’15東京」が開催されます。日本水フォーラムは、NPO法人21世紀水倶楽部が企画する「スイスイ下水道研究所NPOコーナー」に参画しています。会期中は、「水環境ひろば」のコーディネーターや「いろいろ研究発表大会」参加などを予定しています。
» 詳細は下水道展・ウェブサイトをご覧ください

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契約職員・アルバイト職員を募集します
水は、あらゆる生命の源であり、人々の生活・社会や経済を支える貴重な資源です。 日本水フォーラムのミッションとビジョンを理解し、地球上の水問題解決に貢献したいという、強い意志をお持ちの方のご応募をお待ちしています。
» 契約職員に関する詳細はこちら
» アルバイト職員に関する詳細はこちら
ご質問等、お気軽にE-mail (recruit[at]waterforum.jp)またはお電話にてお問い合わせ下さい。

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日本水フォーラムからの報告
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国連“生命のための水”国際行動の10年に関する国際会議開催
6月9日~11日、タジキスタン首都・ドゥシャンベにて、国連「“生命のための水”国際行動の10年(2005年~2015年)」の進捗評価に関するハイレベル国際会議が開催されました。
本会議における、世界の各地域の代表者によるハイレベル会合には、アジア太平洋地域を代表して、副ディレクターの浅井が参加しました。会合では、世界の各地域における改善内容と現状、10年間の重要な取り組みの発表がなされました。日本水フォーラムからは、政策と現場の課題のずれを改善すると共に、多岐に渡る水問題の解決に統合的にアプローチするため、水関連の様々な分野のキープレーヤーが、セクターの枠を超えて横断的に参画することのできる包括的なプラットフォームの重要性を訴えました。
また、国連事務総長も参加した本会議では、水に関する次の国際行動10年として、タジキスタン政府が“持続可能な発展のための水”国際行動の10年を提案する意向であることを改めて強調しました。
» 会議の詳細は「“生命のための水”国際行動の10年」の実施に関するハイレベル国際会議・ウェブサイトをご覧下さい。

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第17回アジア太平洋水フォーラム(APWF)執行審議会
6月10日、第17回アジア太平洋水フォーラム(APWF)執行審議会がシンガポールの水資源機構「PUBウォーターハブ」にて開催されました。アジア太平洋水フォーラム(APWF)のリード組織と事務局が会合し、第7回世界水フォーラムの結果について報告されました。参加者は持続可能で水の安全を保障できるアジア太平洋地域を目指し努力し続けることに同意し、また、地域セッションの会合で派生した活動フレームワークについて支持することを表明しました。
» 詳細はアジア太平洋水フォーラム・ウェブサイトをご覧ください。

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平成27年度通常総会/第7回世界水フォーラム報告会を開催しました
6月24日(水)、銀座ブロッサム中央会館(東京都中央区)にて、平成27年度通常総会を開催しました。会員の皆様に7議案(平成26年度の事業報告及び収支決算、平成27年度の事業計画及び収支予算、役員(理事)の選任、定款変更の件ほか)についてご説明し、ご承認をいただきました。 総会終了後には、トークセッション「私たちの目指すこと~世界水フォーラムをめぐって」(第7回世界水フォーラム報告会)を開催しました。
» 平成27年度通常総会の詳細は平成27年度通常総会・ウェブサイトをご覧ください。
» 第7回世界水フォーラム報告会の詳細は第7回世界水フォーラム報告会・ウェブサイトをご覧ください

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【6月5日】JWFコミュニケーション・ラウンジを開催しました
ビル&メリンダ・ゲイツ財団の水衛生事業部門長であるブライアン・アルボギャスト氏の来日の機会を捉え、日本水フォーラムでは、6月5日に同氏を招き、JWFコミュニケーション・ラウンジを開催しました。産・学・官・民問わず、各セクターの方々を招待し、同財団の経験や関心を伺い、日本の浄化槽・汚泥処理に関する技術・経験を発信すると同時に、世界におけるオンサイト処理施設のニーズ等、適切な汚水処理・汚泥処理の普及に関する最新動向について情報交換・意見交換を行いました。
» 詳細は日本水フォーラム・ウェブサイトをご覧ください。

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掲示板コーナー
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第10回水道技術国際シンポジウム
主催:第10回水道技術国際シンポジウム実行委員会
開催日時:平成27年7月20日(月祝)~ 22日(水)
開催場所:神戸コンベンションセンター(兵庫県神戸市中央区湊島) » 詳細:http://www.water-kobe2015.jp/

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※免責事項:日本水フォーラムは、JWF News「掲示板コーナー」に掲載されている記事の内容に関しての、一切の責任を負いかねます。
内容に関してのお問い合わせは各主催者へお願いいたします。
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「掲示板コーナー」掲載記事を募集しています。
イベントやシンポジウムへの参加呼びかけなど、水問題解決に向けた取り組みをご案内していただくことを目的に、JWF News紙面上に「掲示板コーナー」を設けております。掲載ご希望の方は、news[at]waterforum.jpまでご連絡下さい。追って、掲載の取扱基準等をお送りいたします。

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ご意見、ご要望等がございましたら、news[at]waterforum.jpまでお寄せください。

 

JWF News Vol.130    平成27年7月1日発行

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