JWF News 5月号

JWF News Vol.128 日本水フォーラムロゴ
平成27年5月20日発行

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巻頭言 第7回世界水フォーラムの日本パビリオン

 

日本水フォーラムからの報告
【6月24日】第7回世界水フォーラム報告会を開催します
アースデイ東京2015においてトークイベント開催

 

日本水フォーラムからのお知らせ
打ち水大作戦2014の新聞広告が毎日広告デザイン賞を受賞しました
契約職員・アルバイト職員を募集します

 

掲示板

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巻頭言 第7回世界水フォーラムの日本パビリオン
日本水フォーラム事務局長
竹村公太郎

 

日本パビリオンの楽屋にて
2015年4月12日から1週間、第7回世界水フォーラムが韓国のテグ市と慶尚北道で開催されています。
この巻頭言を書いているのは、4月16日、日本パビリオンの楽屋です。日本パビリオンでは今からJAPANナイトが始まろうとしています。
数多いパビリオンのなかでも、日本パビリオンは大変賑わっています。連日、多くの方々が訪れています。この日本パビリオンの人気は展示の内容もありますが、なんといっても日本パビリオンのレイアウトです。
今回の日本パビリオンのレイアウトは、従来の水関連のイベントの日本パビリオンと異なっています。今までは参加する機関、組織そして企業ごとにボードで区切った長屋方式でした。今回はその区切りのボードを一切取り払って、全ての参加者が一体となったオープン形式です。

日本パビリオン
中央には「おもてなしスペース」があり、いつでも日本茶とお菓子のサービスをしています。毎日、夕方になると、九州Dayの皆さんなどが持ってきてくれた焼酎や日本酒を振る舞っています。
外に向かってプレゼンコーナーがあり、いくつか椅子が並んでいます。そこで九州DayのプレゼンやNoWNETのプレゼンが行われました。イベントがない時には、日本の映像が流れていて、歩き疲れた人たちが気兼ねなく、くつろいでいます。
パビリオンの各コーナーでは、中央行政機関、自治体、企業そしてNGO団体の説明が展開されています。
このように日本政府、地方政府、企業そして市民団体が一体となった日本パビリオンを見ていると、20年前のリオ・サミットを思いだし、感無量になってしまいます。

20年前のリオ・サミット
20年前の1992年、ブラジルのリオデジャネイロで「地球環境サミット」が開催されました。20年前の日本では、行政とNGOは厳しい対立関係にありました。NGOは全て行政に反対する組織、という概念が行政府にありました。
特に、私が所属していた河川局はダム事業を抱えていました。ダム建設に反対する急先鋒が、自然環境保護のNGO団体だったのです。このリオの地球サミットで反対派のNGOが参加するという情報が入ってきました。
河川局はその対応として、河川局からも人を派遣することになりました。その中の一人に私が選ばれました。私の役目は、リオ・サミット会場でNGOが騒いだらそれに対して行政の立場を説明するという防衛役でした。

リオ・サミットで各国NGO
環境問題が全世界のテーマになりつつあったので、リオ・サミットは大変な賑わいでした。
このリオ・サミットで心から驚かされたことがありました。
ヨーロッパ各国の代表団は、政府とNGOで構成されていたことでした。政府とNGOが共同事務局を持って、リオ・サミットに臨んでいる。
私は信じられないものを見てしまいました。政府とNGOが、様々な案件を相談し合って会議に臨むなど、日本では考えもつかないことでした。
特に、私は建設省の河川局の長良川河口堰担当でした。当時、長良川河口堰は自然破壊、と反対するNGOから非難を浴びていました。だから余計にそのショックが大きかったのです。
リオ・サミットが終わると、反対派NGOから討論の申し入れがありました。建設省の内部は大反対でした。しかし、河川局内部は会話をしようという方向になりました。私がそのNGOとの討論の担当に任命されました。
それから次第に、河川行政は反対派のみならず多くのNGOの方々と会話し、議論していくことになりました。
河川行政は霞ヶ関の中では異質な存在となって行ったようです。1997年、他の省庁の反対を押して、河川法を改正して河川行政の目的に「環境」を入れました。河川事業のプロセスで、住民の意見を聞く手続きも入れました。
今ではNGOの人たちと会話し、相談するのは当たり前のこととなりました。官民一体となって「チーム水日本」を作るのも当たり前になりました。

今回の日本パビリオンの隣が、台湾パビリオンでした。台湾パビリオンは、以前の日本パビリオンと同じ長屋方式のレイアウトでした。
台湾の友人と偶然に会いました。彼は「日本パビリオンはすごいね、官も民も一体なんだね」と言いました。
私は「ここまで20年かかったんですよ」と答えました。

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日本水フォーラムからの報告
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【6月24日】第7回世界水フォーラム報告会を開催します
日本水フォーラムは、第7回世界水フォーラムの速報を編集・発行し、「第7回世界水フォーラム デイリー速報」として、日本水フォーラム Facebookを中心に、皆様へご案内させていただきました。
»第7回世界水フォーラム デイリー速報 一覧

» 第7回世界水フォーラム アジア太平洋地域プロセスに関する詳細はこちら
» 第7回世界水フォーラム 日本パビリオンに関する詳細はこちら
» 第4回京都世界水大賞に関する詳細はこちら

来る6月24日(水)には、日本水フォーラム主催により、「第7回世界水フォーラムの報告会」を開催します(於:東京都中央区)。詳細は、5月下旬に、日本水フォーラム ウェブサイト等にてご案内する予定です。ご期待ください。

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アースデイ東京2015においてトークイベント開催
4月18日(土)~19日(日)、東京・代々木公園でアースデイ東京2015が開催されました。
日本水フォーラムは株式会社JR東日本ウォータービジネスとトークイベントを共同で企画し、 講師に橋本淳司氏(アクアスフィア代表)をお招きして”あなたの水はサスティナブル?-水は永遠か-“と題したご講演を頂きました。
“水とエネルギー””水と食””水と森”の関係に重きを置き、世界の実例を交えながら、持続可能な水のあり方について 示唆に富む講演となりました。 日本水フォーラムでは、サスティナブルな水のために、これからも様々な活動に取り組んでいきます。
»アースデイ東京2015に関する詳細はこちら

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日本水フォーラムからのお知らせ
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打ち水大作戦2014の新聞広告が毎日広告デザイン賞を受賞しました
打ち水大作戦2014(2014年7月23日~8月23日実施)の広告が、第82回毎日広告デザイン賞・第3部:広告主参加作品の部にて準部門賞(金融、官公庁、団体、その他)を受賞しました。
授賞式が4月21日に開催され、本部一同出席いたしました。 打ち水大作戦2015も始動しております。
»詳しくは打ち水大作戦・ウェブサイトをご覧ください。

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契約職員・アルバイト職員を募集します
水は、あらゆる生命の源であり、人々の生活・社会や経済を支える貴重な資源です。 日本水フォーラムのミッションとビジョンを理解し、地球上の水問題解決に貢献したいという、強い意志をお持ちの方のご応募をお待ちしています。
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ご質問等、お気軽にE-mail (recruit[at]waterforum.jp)またはお電話にてお問い合わせ下さい。

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掲示板コーナー
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【国際サマープログラム「ビッグデータ時代における持続可能な水管理】
共催・会場: 東京大学大学院工学系研究科および水災害・リスクマネジメント国際セン ター
(ICHARM)
開催日時: 2015年7月27日(月)~8月7日(金)(2週間)
» 詳細: http://wci.t.u-tokyo.ac.jp/index.html#news

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内容に関してのお問い合わせは各主催者へお願いいたします。
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JWF News Vol.128    平成27年5月20日発行

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