2007(平成19)年3月、ダルビッシュ有投手(現MLB サンディエゴ・パドレス所属)は、日本水フォーラムと協力して、水不足や水の汚染などに苦しむ発展途上国の人々に安全な水を提供することを目的に、「ダルビッシュ 有 水基金」を設立しました。ダルビッシュ有投手は、公式試合で勝利投手となるごとに、同基金に10万円を寄付することを続けています。この基金を用いて、これまで11カ国で計14件のプロジェクトを実施してきました。
第15号プロジェクト概要
ギャノダヤ中学校では、既存の給水設備が破損し使用できないため、生徒は衛生習慣を持つことが難しく、水系感染症も頻繁に発症している状況です。この中学校に給水設備を支援することで生徒や教員の水へのアクセスおよび衛生状況改善が見込まれます。また、衛生教育を通じて生徒と地域住民の衛生習慣の向上が期待されます。
1.プロジェクト名
ギャノダヤ中学校における水と衛生促進プロジェクト
2.実施地
ネパール ガンダキ州 ギャノダヤ中学校
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3.実施期間
2022年1月~2022年7月
4.現地実施団体
Nepal Water for Health (NEWAH)
https://www.newah.org.np/
5.実施地の水問題
- この中学校は村でも最も古い学校の1つであり、既存の水栓が使用できないことから、長い間水不足に悩まされている。
- 学校のトイレは水がないため使用できない。
- 生徒たちは、飲み水を得るために授業中に近くの小川に行ったり自宅に戻ったりしており、授業欠席の原因となっている。これに伴い、生徒の学業にも支障が出ている。
- 生徒たちの間で、水系感染症が頻繁によく発症する。
- 水不足のため、手洗い等の衛生習慣を持つことはほぼ不可能である。
6.プロジェクト実施内容
- 取水設備の建設(中学校から約1km離れた湧水)
- 取水管と貯水タンク(6m3)の設置
- 5つの蛇口がある給水設備2カ所の建設(飲料及び手洗い用)
- 既存のトイレへの配水接続
- 水質試験
- 衛生教育(生徒/学校衛生委員会/住民)
- 設備管理者への維持管理トレーニング
7.受益者数
中学校生徒・教員(約840名)、及び地域住民
8.期待される成果
- ギャノダヤ中学校における水へのアクセス改善及び衛生状況の改善
- 生徒間での水系感染症の削減
- 生徒たちの授業参加率改善
- 生徒、教員及び地域住民の衛生習慣の向上
このプロジェクト達成により、特に以下の持続可能な開発目標(SDGs)達成に貢献できる。
SDG 3:すべての人に健康と福祉を
SDG 4:質の高い教育をみんなに
SDG 6:安全な水とトイレを世界中に
SDG 17:パートナーシップで目標を達成しよう
▼ダルビッシュ 有 水基金や過去のプロジェクト、参加方法についてはこちら▼
https://www.waterforum.jp/jp/what_we_do/grass_roots_projects/darvish
【お問い合わせ先】
特定非営利活動法人 日本水フォーラム
TEL 03-5645-8040 FAX:03-5645-8041
office[at]waterforum.jp([at]を@に代えて送信してください)
(報告者:アシスタントマネージャー 田畑美世)