ダルビッシュ 有 水基金 第12号プロジェクト(パキスタン) 報告

第12号プロジェクト ドーセラ村で洪水被害に遭った村人との、安全な飲み水供給プロジェクト

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完成した井戸の1つ

現地活動団体Shama Social Village Development
Organizationのメンバーたち

 

1)実施地
パキスタン、ハイバル・パフトゥンハー州、チャルサダ郡、ドーセラ村

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パキスタン ハイバル・パフトゥンハー州

2)受益者数
ドーセラ村に住む52世帯

3)実施期間
2018(平成30)年6月~11月

4)実施団体
Shama Social Village Development Organization(NGO)

5)実施地の水に関する問題
ドーセラ村は2~3キロ離れた場所にKabal川、Jindi運河、そしてその支流の運河が流れており、自然災害、特に洪水に対してぜい弱な地域である。2010年に発生した洪水では、多くの人命、家屋、農地のほか、井戸や手押しポンプ等の飲み水水源が奪われた。現在も、地域の半数以上の人々が安全な飲み水や生活用水を確保できていない。

6)実施内容

  • プロジェクトに関する住民説明会の実施
  • プロジェクト実行員会の設置
  • 手押しポンプの設置に適切な場所の調査と選定(10か所)
  • 住民啓発プログラムの準備と実施(2回)
  • 水に関する行政機関2か所との関係構築
  • プロジェクト実行委員会の購買チームによるポンプ関係の部材の市場価格調査と購入
  • プロジェクトで利用する部材や道具の保存と管理の体制作り
  • 井戸の掘削と手押しポンプの設置
  • 井戸の水の水質検査
  • JWFへの収支報告を含む最終報告書提出

 

7)実施成果
1.52世帯が安全で清潔な飲み水水源にアクセスできるようになった。
2.10基の手押しポンプが、現場に適した技術をもって安全に設置された。
3.住民に家の近くに手押しポンプが設置されたことで、飲み水を汲む時間を削減につながった。
4.男女約50人ずつ計100人が、衛生習慣に関する知識を知ることができた。
5.10人の男性が、手押しポンプの維持管理についてトレーニングを受けた。
6.手押しポンプの維持管理費用として25,000パキスタンルピー(約20,000円)が積み立てられた。

実施地のようす

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ダルビッシュ有投手をはじめ、当基金へご寄付いただいた皆さま、現地パートナー団体、対象地域の住民等、多くの皆さまのご支援とご協力によりプロジェクトを実施することができました。心より感謝申し上げます。

▼ダルビッシュ 有 水基金や過去に実施したプロジェクト、参加方法についてはこちら▼
https://www.waterforum.jp/jp/what_we_do/grass_roots_projects/darvish

(報告者:マネージャー 郡司晃江、石原小枝)

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