APWFは第10回世界水フォーラム・アジア太平洋地域プロセスのコーディネーターを担います

第10回世界水フォーラムは、主に、テーマ別プロセス、地域プロセス、政治プロセスで構成されます。このうち、日本水フォーラムが事務局を務めるアジア・太平洋水フォーラム(APWF)は、韓国の水資源公社(K-water)に事務局があるアジア水会議(Asia Water Council:AWC)と共に、「アジア太平洋地域プロセス」全体の調整役を務めることが正式に承認されました。

10月12-13日に開催された、第10回世界水フォーラム・第2回ステークホルダーコンサルテーション会合(Stakeholders Consultation Meeting: SCM)の開会式にて、第10回世界水フォーラムの共催機関である世界水会議(WWC)・インドネシア政府国内委員会、そしてAPWF・AWC間で、「アジア太平洋地域プロセス」の実施協力に関する基本合意書を締結しました。APWF側からは、APWF執行審議会暫定議長のチャンファ・ウー氏(2013年より同副議長を務める)が覚書に署名をしました。

アジア太平洋地域プロセスについて

第10回世界水フォーラムにおけるアジア太平洋地域プロセスでは、アジア太平洋地域を5つのサブ地域(北東アジア、中央アジア、東南アジア、南アジア、オセアニア/太平洋島嶼国)に分け、各地域特有の水課題に対する解決策、解決に至るまでの施策の取り組みポイントや突破口について、先進事例を用いながら議論します。

第2回SCMに先立ち、APWF事務局では、10月6日にAPWF第30回執行審議会を開催しました。執行審議会では、APWF事務局が準備をした、アジア太平洋地域プロセスのコンセプトノート、及び同プロセスにおける10のトピックの概要提案に関する意見交換を行いました。いくつかのフィードバックを得て加筆修正をした提案内容は、APWFメンバーに加え、AWC事務局、及びAWCメンバーからの承諾も受けました。

第2回SCMでは、5つのサブ地域ごとに、各地域の優先課題、アジア太平洋地域間全体として議論をすべきトピック、及び世界の他の地域と議論をすべきトピックに関する議論を参加者と共に行いました。

当日議論をした結果概要は、下記リンクより参照頂けます。
https://www.waterforum.jp/pdf/pr/Overview-of-AP-RP-and-Mission_Guides-20231013.pdf

https://www.waterforum.jp/pdf/pr/Regional-Asia-Pacific-Result.pdf

今後は、2024年5月に開催される本会合に向け、第2回SCMにおける議論を活かした準備を行っていきます。

(報告者:日本水フォーラム チーフマネージャー 朝山由美子)

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