国連水会議 日本水フォーラムの取り組み

 SDG6を始めとする水関連国際目標の達成に向けた行動を加速化するため、国連にて『国際行動の10年「持続可能な発展のための水」2018-2028』が定められました。その進捗に関する中間レビューを行うため、2023年3月に、国連水会議が開催されました。1977年にアルゼンチンのマルデルプラタで開催されたハイレベル水会議以来、約半世紀ぶりに開催された国連会議です。 

 会期中、日本水フォーラム(JWF)は、「相互対話③: 気候、強靭さ及び環境のための水」で非政府組織代表として、ステートメントを述べたほか、国連本部内で3つのサイドイベント、及び国連本部近くの施設にて、国内外の多様な関係者との交流会を開催しました。さらに、会議の成果の一つである「水行動アジェンダ」として、JWFの自主行動を発信しました。

「国連水会議」開催概要

会期

2023年3月22~24日

会場

国連本部(米国 ニューヨーク)

構成

開会式、閉会式、6つの全体会合、5つのテーマ別相互対話、
サイドイベント、特別セッション、展示

「相互対話③: 気候、強靭さ及び環境のための水」におけるステートメント発信

 国連水会議では、国連加盟国及び非政府組織の代表が、5つのテーマ(①健康のための水、②発展のための水、③気候、強靭さ及び環境のための水*1、④協力のための水、⑤水の国際行動の10年)の下、SDGs目標6達成のための5つの世界規模の加速化枠組み*2に沿い、(a)ファイナンス、(b)データと情報、(c)能力開発、(d)イノベーション、(e)ガバナンスの視点から対話形式の議論(相互対話)を行い、具体的な提言と推奨行動を取りまとめました。

 JWFは、アジア・太平洋水フォーラム(APWF)の事務局の立場で、また、同セッションにおける唯一の非政府組織代表とステートメントを述べました*3第4回アジア・太平洋水サミット(APWS)の成果を踏まえ、今後国際社会が取り組むべき行動やAPWFとしての実践について発信しました。


*1 相互対話③は、日本及びエジプト政府が共同議長を務めました。

*2 SDG 6 Global Acceleration Framework

*3非政府組織がステートメントの機会を得るのは狭き門であり、500以上の申請の中から、各相互対話で5機関のみの選出です。さらに、相互対話3会合中に非政府組織でステートメントを述べることができたのは、JWFだけでした。

(報告者:日本水フォーラム チーフマネージャー 朝山由美子)

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