JWF News 1⽉号 パンデミックを乗り越えるのは若者

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【JWF News Vol. 207】2022年1月12⽇発⾏
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◇⽬次◇
・巻頭言 パンデミックを乗り越えるのは若者
・日本水フォーラムからのお知らせ
 - 第6回JWFウェビナー開催のご案内
・日本水フォーラムからの報告
 - 京都世界水大賞2022年 受賞団体が決定しました!

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・巻頭言 パンデミックを乗り越えるのは若者
日本水フォーラム代表理事 竹村公太郎
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2022年の新年を迎えて

 2022年の新年が明けました。皆さますこやかに新年をお迎えになったことと存じ上げます。
 昨年同様、今年も慶賀の言葉を申し上げることができません。昨年から続いた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに関して、世界的にまだ多くの人々が苦しんでいます。さらに新型コロナウイルス感染症は姿を次々と変え、襲ってくる気配です。
 人類はこの新型コロナウイルス感染症を克服しなければなりません。この感染症との戦いで重要な鍵となるのが「水」です。手洗いをする。これが世界の人々の共通の言葉となりました。

水と衛生の「草の根活動」で学んだこと

 私たち日本水フォーラムは国境を越えて、水と衛生に関する草の根活動を続けてきました。国際協力ODAからも、中央政府からも十分な手が届かない寒村で、井戸、雨水タンクそして簡易トイレなどを整備してきました。過去16年間で、36カ国、約27万5,300人の水と衛生事業を支援してきました。
 この活動で私たち自身も、改めて大切なことを学んできました。それは「水の学習」です。
 そのことは、日本水フォーラムが草の根活動の公募をした際に行ったアンケートで明らかになりました。アジア、アフリカの人々が、手洗いをしない理由の第1位が「教育を受けていなかった」だったのです。
 情報が大切、教育が大切ということは知っていました。しかし、「教育が大切」がこれほど強いテーマとは思いもしませんでした。
 これに触発され、昨年、私たち日本水フォーラムは新しい活動を誕生させました。
 「ユース水フォーラム」です。

ユース水フォーラムの誕生

 20年~30年後の未来社会に襲ってくる危機は、資源の逼迫、環境悪化、気象の狂暴化という国境を越えた地球規模の危機です。
 その時代を乗り切らなければならない社会の主役、エンジンは40歳~50歳の人々です。実は、その年代は、現在の15歳から25歳のユース年代の若者なのです。
 今は若くて頼りないと見える若者が、困難な未来を背負っていく主役なのです。彼らと今から連帯し、彼らに少しでも「水の重要性」を知ってもらうことが、私たちの責務です。
 現在の高校教育を見ると「持続可能な社会」という概念が浸透しているようです。持続可能な社会とは、今の繁栄だけではなく、次世代、次々世代の人々が安全で良質な社会で生きていけることです。今の若者は未来社会へのまなざしを鍛えているのです。
 2022年4月、熊本で行われる第4回アジア・太平洋水サミット(APWS)をきっかけに、このユース年代を水分野の仲間になってもらおうと企画したのです。

生き生きした動画

 九州で様々な市民活動をしている熊本大学の渡邉教授、田中准教授、そして九州大学の清野准教授が賛同してくれました。そして日本水フォーラムが事務局を担うことになりました。
 限られた時間の中で、九州の高校生たちは3分程度の動画を製作してくれました。集まった動画を昨年の暮れ12月15日、ユース水フォーラムのホームページで公開しました。
 河川、海岸の安全、環境、生態、地域文化など幅広い分野の動画ライブラリーが誕生したのです。動画は自由で、奔放で、エネルギッシュです。この動画ライブラリーは日本全体に広げていきたいと考えています。
 国内だけではなく、アジア太平洋地域のユースも仲間に入ってもらうことを視野に入れています。
 若者たちが動画を通して、国際交流をしていってほしいのです。

 新型コロナウイルス感染症パンデミックは人類にとって厳しい戦いです。その戦いの中で日本水フォーラムは、次世代の世界を切り開いていく若者と連携して行きます。
 日本水フォーラムの任務は多様化していきます。私ども日本水フォーラム一同、力を合わせてそれら課題に向かっていく決意です。
 本年も日本水フォーラムへのご声援とご支援を賜りますよう、心からお願いいたします。

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・⽇本⽔フォーラムからのお知らせ
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– 第6回JWFウェビナー開催のご案内

清浄な水の環境を保全することは重要なことで、世界でも常に関心の高い事項となっています。日本における水環境の改善は、効果的な法律整備と下水事業に対する継続的な取組によるものです。第6回JWFウェビナーでは、経済成長に伴い悪化した、水質汚染に対する改善の取組みの中で蓄積された知識や経験についてお伝えします。水環境を改善するには、必ずしも日本と同じフレームを採用する必要はないかもしれません。しかしながら、問題の根底は同じなので、参考になると思います。どうぞお気軽にご参加ください。

日時:令和4年1月19日(水)午後4時~5時
講師:国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部 下水道企画課 下水道国際・技術室 下水道国際推進官 大上 陽平 氏
トピック:下水道と水環境の改善
使用言語:英語

▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18983/

(報告者:マネージャー 吉井麗子)

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・⽇本⽔フォーラムからの報告
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– 京都世界水大賞2022年 受賞団体が決定しました!

京都世界水大賞は、京都市、世界水会議(WWC: World Water Council)及び日本水フォーラムが共催する国際的な賞です。途上国の水問題解決に向けて優れた活動を続ける草の根団体を顕彰する国際的な賞として、2003年に創設されました。以後、3年に1度開催される国際会議「世界水フォーラム」にあわせ、実施されています。

今回の選考では、「伝統と革新の調和」の京都にならい、「文化」と「コミュニティ」に寄与し,持続可能な活動であるかという点で審査を行いました。そして、京都市、日本水フォーラム及び京都世界水大賞選定委員会による厳選な選考の結果、水問題の解決のみならず、環境負荷の削減にも寄与する自然エネルギーを活用した取組みが評価され、インドのNPO団体「Pragati」が大賞に選ばれました。
Pragatiには、2022年3月にセネガルのダカール市で開催される第9回世界水フォーラム閉会式内での授賞式において、賞金200万円が贈られます。

▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18869/

(報告者:マネージャー 吉井麗子)

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・サミット情報
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「第4回アジア・太平洋⽔サミット(4th APWS)」
開催⽇程︓令和4(2022)年4⽉23⽇(⼟)〜24⽇(⽇)

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・掲示板コーナー
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【令和3年度 河川教育研究交流会のご案内】
主催:公益財団法人河川財団
開催日時:令和4年2月6日
参加方法:河川財団HPより申請できます
URL:https://www.kasen.or.jp/kikin/info/itemid793-001625.html

【JICE REPORT 第40号 発刊】
発行:一般財団法人国土技術センター (JICE)
URL:https://www.jice.or.jp/tech/reports/detail/16/44

【第9回洪水管理国際会議(ICFM)アブストラクト募集のお知らせ(ICFM9:2023年2月18~22日開催)】
URL:https://www.icfm9.jp/

※免責事項︓⽇本⽔フォーラムは、掲⽰板の掲載情報に関して責任を負いかねます。
掲載情報へのお問い合わせは各主催者へお願いいたします。
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※掲⽰板への掲載希望、新規配信希望、配信停⽌・変更などは、下記アドレスまで
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JWF News Vol. 207 令和4年1⽉12⽇発⾏
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現在、新型コロナウイルス感染拡⼤の防⽌対策として、テレワークを実施しています。
皆様の安全とご健康を祈念申し上げます。
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このコンテンツは、公益財団法人 河川財団の河川基金の助成を受けています。

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