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2017年05月17日

政策提言

第8回世界水フォーラムに向けた「第2回関係者調整会合」の開催について

日本水フォーラム(JWF)は、2017年4月26日~27日にかけてブラジリアで開催された、2018年3月に開催予定の第8回世界水フォーラムの「第2回関係者調整会合」に参加しました。

世界水フォーラムは、3年に1度開催される水に関する世界最大級の国際会議・展示会で、次回第8回世界水フォーラムは、「Sharing Water」のテーマの下、2018年3月18日~23日に、ブラジルの首都ブラジリアにて開催されます。» 第8回世界水フォーラム情報

第2回関係者調整会合には約70カ国より800名が参加しました(主催者発表)。会議では、次回世界水フォーラムの柱となる5つのプロセス(テーマ、政治、地域、市民フォーラム、サステナビリティ)ごとに、セッションの基本コンセプト等について議論が行われました。

JWFが参加した、地域プロセスとテーマプロセスについて概要を報告します。

 

1. 地域プロセスについて

○JWFは、アジア太平洋地域のコーディネーターである「アジア・太平洋水フォーラム(APWF)」の事務局として参加し、アジア太平洋地域プロセスにおいて焦点を当てるトピック、及び、第8回世界水フォーラム本会合までのワークプランを共有しました。

○地域プロセス会合では、地域プロセス委員会から、以下の説明がありました。

  • 第8回世界水フォーラムでは、地域プロセスとテーマプロセスの連携を考える
  • 地域プロセスでは、異なる地域間(inter-regional)での知見の共有を重要視する
  • そのため、地域プロセスのセッションは、テーマプロセスの6テーマ(Climate, People, Development, Urban, Eco-system, Finance)ごとに、複数の地域が参加して構成する。具体的には、各地域は6つのテーマごとに1つトピックを選択する。共通のトピックを選択した複数の地域がセッションを構成し、共通点や相違点を認識するとともに、課題解決に向けた取り組み等を共有する

01wwfbrazil05地域プロセス会合で示された概念図

 

  • 地域プロセスの特徴は、「持続可能な水管理に向けた現場のケーススタディから得られる教訓の共有」に重点を置くことである。一方、テーマプロセスでは学際的見解に基づいた分析や議論を展開することであり、そこが両プロセスの違いである
  • 次回の世界水フォーラムでは「inter-regional」のセッションを重要視するが、これまでの世界水フォーラムで行ってきた、地域ごと(single regional)のセッションも実施する
  • 今後の作業内容やスケジュール、地域プロセスにおけるセッション数などの詳細は、World Water Congress(5月29日~6月1日にメキシコ・カンクンで開催予定)、及びその後の国際運営委員会(ISC。8月頃開催予定)を経て決定する見込み

○一部参加者からは、「テーマプロセスのテーマに基づいてセッションを企画するので、地域プロセスがテーマプロセスに近づいているのではないか」、との懸念が示されました。

 

2. テーマプロセスについて

○テーマプロセスでは、『9テーマ → 32トピック → 100セッション』の三層構造で、合計で約100のセッションを予定していることが発表されました。

○JWFは、以下のトピック・コーディネーターとなりました。トピック・コーディネーターは、他から選出されたトピック・コーディネーターとともに、一つのトピックにつき、3程度のセッションの企画・調整を担当することになります。

  • テーマ3 「DEVELOPMENT」の、
    トピック3-c. 「Efficient use of surface water and groundwater - urban and rural」
  • テーマ7 「SHARING – Sustainability through stakeholder involvement」の、
    トピック7-b. 「Involving all: public, private, civil society – women and men – young and old - in bottom up and top down approaches」

○今後の予定は次の通りであることが示されました。

  • トピック・コーディネーターのリーダーを決定
  • 6月15日までに、トピック・コーディネーターは、トピックの目的・概要を150字以内で記載
  • 6月15日までに、トピック・コーディネーターは、3つのセッションの概要を100字以内で記載
  • 6月末までに、テーマ・コーディネーターは、トピック・コーディネーターのセッション概要案を承認
  • その後速やかに、セッションに関する関心表明(主催者、発表者等)をWebで公募
  • 8月15日までに、トピック・コーディネーターはセッションの企画を作成
  • 8月末までに、テーマ・コーディネーターは、トピック・コーディネーターのセッション企画を承認
  • 9月以降、セッション主催者は、セッションの詳細について調整を開始

02wwfbrazil05

会合で示されたタイムテーブル

 

3. その他、以下について確認しました。

(1) 第8回世界水フォーラムの参加登録について

○登録料(ただし、日本を含むOECDメンバー国の料金)

11月末までの料金
早期割引
翌2月末までの料金
通常料金
現地購入
Forum Pass
(1週間)
650€
(学は130€)
750€
(学は150€)
850€
(学は170€)
3日間Pass 390€
(学は80€)
450€
(学は90€)
510€
(学は100€)
1日間Pass 195€
(学は40€)
225€
(学は45€)
255€
(学は50€)

(「学」は学生。しかし定義は要確認)

○登録開始は2017年9月から。すべてオンラインで行われる予定です。

 

(2) 展示ブース

○第1次案内のパンフレットが配布されました。

 

(3) サイドイベント

○サイドイベントについては、次回及び次々回の国際運営委員会(ISC)で概要が決定される見込み、とのことです。

 

おわりに

今後、本会合で出された意見等を踏まえ、各プロセスの進捗が進んでいくものと考えます。JWFでは、第8回世界水フォーラムに関する最新情報を随時WEB上にて更新していきます。

 

付録;現地写真

写真1.本会議場(ユリシーズ・ギマラエス・コンベンションセンター)

 

写真2.本会場入口写真 写真3.本会場登録窓口

 

写真4.本会議場受付後ろの広間 写真5.本会議場の全体会議場

 

写真6. 中規模会議室 写真7. 小規模会議室

 

写真8. 小規模会議室外の廊下 写真9. 食事場所

 

写真10. 本会議場と背後のスタジアム 写真11. スタジアム(パビリオン会場)

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