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節水リーダー活動報告

TPP・国際競争時代における農業ビジネスの可能性

投稿者: 宮永 幸則   2013年02月04日

2013年2月2日、東海学園大学で、「TPP・国際競争時代における農業ビジネスの可能性」と題したスピーチをさせていただきました。これは東海学園大学経済学部が主催するイベントの一環で、全国からニュービジネスに関する提案を公募したものです。

東海学園大学の立地する愛知県は、都道府県別農業産出額全国6位の「農業県」であり、特に渥美半島の田原市・豊橋市は市町村別農業産出額の上位に位置しています。
TPP・国際競争時代においては、良い農産物を作るだけでは打ち勝てないため、経営コンサルタント・農業コンサルタントを入れて経営基盤・流通構造を強化し、六次産業化による付加価値を見出していくビジネス形態を積極的に取り入れる必要があると主張しました。TPPを恐れるのではなく、基盤を整備した上で海外に攻めていく気概がないと日本農業は生き残れないのです。

また、私の危惧している「飼料・ペットフード業界ショック」にも言及しました。家畜飼料・ペットフード原料である穀物は、80%近くを海外からの輸入に頼っています。原産国(米国・南米)で旱魃や不作がおき、国際価格がこれ以上高騰すれば原料を調達できなくなってしまい、日本の畜産・ペット業界は壊滅的な影響を受けると予想されます。旱魃が起きなくても、中国での飼料需要は増え続けており、日本は買い負けするかもしれません。
私は、クズ米やおから、食品残渣など、国産未利用原料(捨てている原料)を有効活用し、飼料原料の自給率を上げないといけないことに言及しました。私の試算では、「速やかに減反政策を止め、耕作放棄地で多収量米を作れば飼料・ペットフード原料は確保できる」のです。玄米はペットのアレルギー対策にもなり、今後ますます注目されると考えています。
会場で聴講していた学生さん達に正しく伝えられたかはわかりませんが、農業が持つ可能性の大きさについて、意識の片隅にでも置いて欲しいと思います。

酪農家さんと「いのちの授業」を行いました。

投稿者: 宮永 幸則   2011年07月31日

2011年7月30日(土)に神戸市北区にある弓削牧場で、環境イベント「Green Drinks Hyogo-酪農家さんとつくる、いのちの授業-」が開催され、京阪神を中心に多くの参加者が集いました。宮永幸則は総合司会・ファシリテーターとして、イベントをサポートさせていただきました。

第一部は弓削牧場の農場見学から始まり、最新の搾乳ロボットやチーズ工房を見学しました。自然放牧に近い形でゆったりと飼育されており、フンはメタンガスにして発電し、自家消費電力として利用されていました。
第二部は弓削牧場のレストランで、軽食を​食べながら弓削さんとディスカッション、質疑応答などを行いました。弓削牧場は数々のメディアに取り上げられている神戸を代表する牧場で、自社牧場で生産された生乳でさまざまな加工品を作っており、六次産​業化に興味のある方には必見の施設です。

神戸市の繁華街から車で20分の場所ながら、牧場面積7ヘクタールと、畜産業界の常識を覆すような経営には目を見張るものがあります。アイスクリーム工房にレストラン、直売所も併設した経営に取り組む一方で、牧場での結婚式サービス、農業青年の育成にも尽力されています。

代表の弓削忠生さんから、農への想い、水や自然との関わり、地域活性化に向けての取り組みをお話しいただき、参加者から「ぜひ今後も継続して第一次産業の現場に出かけ、いのちの授業をして欲しい」との声が寄せられました。下記のHPで詳しい概要が紹介されています。

http://ameblo.jp/fsn21/

中国人の節水リーダーによる授業

投稿者: 橋本 淳司   2010年10月27日

 中国における記念すべき第1回目の節水リーダーの授業は、10月14日に、河南省の鄭州市で行われました。

 このことはいくつかのメディアに掲載されています。

『人民網』(日本語版)
http://bit.ly/9cahOL

『中国網』
http://bit.ly/dir1zb

『人民中国』
http://bit.ly/dzXKdE

『中華人民共和国駐新潟総領事館新聞』
http://bit.ly/aJiDq5

 また、10月25日には山東省淄博市でも節水リーダーの授業が行われ、NHKが取材したそうです。

 中国の節水リーダー養成にあったのは、JICA(日本国際協力機構)節水型社会構築モデルプロジェクトの一環として行われました。このプロジェクトは中国の水資源管理者向けに日本の節水技術を紹介すると同時に、普及啓発活動を通じて節水意識の向上を図ることに重点を置いています。

 私も1月、3月、5月に中国に行き、このプロジェクトのお手伝いをしたので、中国の節水リーダーが第一歩を踏み出したことをうれしく思っています。


 私はモデル都市である北京市、鄭州市、淄博市で、節水に関する普及啓発活動についての担当者向け講義と、小学校での授業を行いました。

 出発前「中国には節水の概念がない」と聞いていたのですが、それは間違いでした。

 鄭州市でも、これまで節水キャンペーンを行ってきました。水道関係の仕事に従事している人にインタビューしてラジオで放送したり、公共スペースにポスターをつけたり、ホテル等にステッカーを無料で提供したりしてきました。

 とくに5月の節水週間の期間には、メディアやインターネット等を利用してキャンペーンを行っています。

 節水器具も集合住宅や学校を中心に少しずつ進み、各学校ではシャワーを利用するときはICカードを利用して水の制限をしています。

 それでも節水意識はなかなか浸透しなかったようです。

 鄭州市の節水担当者は、日常的な普及啓発活動の方法が単一的だったこと、節水文化が未形成であることを問題視していました。節水文化の未形成という問題は、他の大部分の都市でも同様に存在する問題といえるでしょう。

 ですが節水と言われると、市民は「生活が不便になる」「我慢を強いられる」という気持ちになってしまい、行動に結びつかないだと、担当者は嘆いていました。

 私が学校などで行っている「水の授業」は目先の節水だけに特化したものではなく、持続可能な社会のために、水、食、エネルギーを賢く使う方法を考えましょう、というものです。闇雲に「水を使うな」というだけでなく、未来世代のことを考えること、水、食、エネルギーの3つを視野にいれて賢く使うということです。

 鄭州市では節水策として、水の再利用を進めています。

 そうすると節水ができる一方で、水を再生するための石油・石炭エネルギーはたくさん使います。行き過ぎると、気候変動が加速し、水不足になってしまうわけですから、目先の節水策にとらわれると事態を悪化させることになります。

 ですから、水、食、エネルギーのスマートユースを多くの人に理解してもらう必要があるのです。鄭州市の担当者は「その考え方はとてもよい」と言っていました。

 もう1つが小学校での授業です。

 小学生を対象に授業をするのは2つの理由があります。

 1つは小学生が成人したころには水の問題はいまより大きくなっている可能性が高いと言われているので、その問題に正しく向き合い、どうしたら解決できるかを考えるためです。

 子どもたちのなかには、マスコミなどから発せられる悲観的な未来予測のために、生きる希望を失っている子もいます。不安を煽るばかりではいけないのです。問題は問題として認めながら、解決することを前提に、どうしたらよいかを考えることが大切です。

 もう1つは、小学生を媒介に親世代も啓発しようというねらいがあります。親の世代には具体的な節水方法を伝え、それが環境に対してどういう影響をもつのか、また時間的、金銭的にどのくらいのメリットがあるのかという情報を伝えます。

 こうすると節水を行うのですが、それは一時的なもので終わってしまうこともあります。

 ですが子どもから「お母さん、水を大切にしてね」と言われると、行動が継続されることが多いのです。

 そういう意味でも子どもへの教育は大きな意味がります。

 鄭州市では小学4年生、約150人を対象に水の授業を行いました。

 まず1日にどれくらいの量の水を使っているかを聞いてみます。すると100リットルから200リットルの間の子が多かったのですが、10リットルのバケツを見せ、「これ20杯分だよ」と言うと驚きの声があがりました。

 子どもたちの反応がとてもよく、私の話の途中でも言いたいことがあるとバシバシと手があがってきます。勉強に対する意欲を感じました。

 最後に、

「今日、聞いた話をお父さん、お母さんに伝えてください。そして、『お母さん、うちではどれくらい水を使っているの』と質問してください。そのあとで、どうしたら水を大切に使えるか、家族で話し合ってください」

 というと、みんなが「やります!」と言ってくれました。

 もちろんこれだけで節水が進むほど簡単なものではないのですが、まず何かに気づくことが大切です。気づいたうちの30パーセントが行動するようになり、5%が学ぶ人から伝える人に変われば、よいですね。

 授業のあと校長先生が、

「世界中の子どもたちの世代のために、水を大切にしなくてはいけませんね」

「この授業を私たちもできるようにしていきたいです」

 としみじみ言っていました。


 それから10か月が経ち、中国の節水リーダーの授業がスタートしました。

 これは節水型社会構築モデルプロジェクトの竹島さんをはじめ、みなさんのご尽力のたまものと思います。


 中国の水不足・水汚染の問題は決して対岸の家事ではありません。

 中国の水不足は日本にも確実に影響を与えます。

 ですが中国が、水循環のしくみや水の賢い利用法を理解し、新たな政策や技術的解決策を考えて実行すれば、地球全体の水不足、食料不足、エネルギー問題の進行をある程度止めることができます。

 水と食とエネルギーは深く関係していて、1つを上手に使おうと考えはじめると、ほかの2つについても考えるようになるからです。節水リーダーの授業をきっかけに、中国の人たちが「水の大切さ」に気づいてくれたら、さらに一歩進めて「地球環境を持続させるにはどうしたらいいか」に気づいてくれたら、それは中国だけでなく、東アジアにとっても意味のあることになります。

 ですから中国で節水リーダーが増え、この授業がどんどん広がっていくことを願っています。

 

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