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第2回アジア・太平洋水サミット開催結果(速報)

6年ぶりの首脳会合「第2回アジア・太平洋水サミット」閉幕
「チェンマイ宣言」を発表

2nd APWS   Prime Minister of Thailand
 水問題は環境、農業、工業といった一つの分野の問題や援助の問題だけにおさまりません。水問題は分野を横断する課題であり、人間の安全保障や、国家の社会・経済発展の根幹に関わる課題です。水問題解決には、国家のトップレベルによるリーダーシップの発揮が欠かせません。

 最も深刻な水問題を抱えるアジア太平洋地域の水問題解決を大きく前進させるため、6年ぶりの首脳会合が5月19日・20日、タイ チェンマイにて開催されました。
 第2回アジア・太平洋水サミットは、アジア・太平洋水フォーラム(事務局: 日本水フォーラム)が主催、タイ王国がホストし、地域の水の安全保障確立に向けて、経済と食糧都市環境家庭水関連災害統合水資源管理の視点からそれぞれ重点的な議論がなされました。
 同サミットには、ホスト国のインラック首相(タイ)を始め、ボルキア国王兼首相(ブルネイ)サーカシヴィリ大統領(グルジア)ラフモン大統領(タジキスタン)ナイラティカウ大統領(フィジー)鄭 国務総理(韓国)ハシナ首相(バングラデシュ)トンシン首相(ラオス)タランギ首相(ニウエ)カロシル首相(バヌアツ)を含む、18の国・地域の国家元首・首脳級、30以上の国・地域の代表団、国際機関、民間セクター、学界、市民社会のリーダーらを含め300名以上が出席しました。

President Mori
 森喜朗アジア・太平洋水フォーラム会長は、アジア・太平洋水サミットの主催者として、20日全体会合における水の安全保障に関するスピーチにおいて、第1回アジア・太平洋水サミットの開催以降、水は国家の至上命題であると確実に理解されてきていること、健全な社会・経済・生態系の確保や持続可能な社会や環境を維持するためには、水の安全保障の確立が不可欠との認識について改めて言及しました。
 また、アジア太平洋地域における、衛生施設の需要を満たす努力の必要性、自然災害による経済リスク評価の重要性、法整備を通じた水分野におけるガバナンスの強化、水・エネルギー・食料の安全保障の確保、人命・環境・経済的損失の軽減のための情報・経験の共有の強化、災害に対する回復力構築の重要性などを訴えました。
 そして、これまでアジア・太平洋水フォーラムを牽引してきた執行審議会議長・副議長に対し、その尽力に対し感謝の意を表し、この地域の水・衛生問題解決に向け、アジア開発銀行(ADB)総裁をはじめ関係者に協力を求めました。

 
 また、黒田東彦氏の日本銀行総裁就任を受けて、ADBの新総裁に就任した中尾武彦氏も出席し、2020年までの200億ドルの投資、「アジア水情報システム」の創設など、アジア太平洋地域の水の安全保障のために、引き続き強力なコミットメントを行っていくことを明らかにしました。
 日本からは、松下新平 国土交通大臣政務官、東京大学生産技術研究所の沖大幹教授らが出席しました。テクニカルワークショップには、アルピニストの野口健氏が出席し、ヒマラヤ地域の氷河湖決壊の危機を訴えました。

 国際的にも大きな影響を与えた東日本大震災、タイにおける大規模洪水を経て開催されたこのサミットでは、水供給と衛生の問題を国家政策におけるプライオリティとし、適切なリソースを配分することを改めて確認すると共に、災害リスクの軽減を2015年以降のポスト・ミレニアム開発目標に組み込んでいくことを推進することなどを示した、「チェンマイ宣言」を発表して閉幕しました。

成果文書
» チェンマイ宣言(PDF, 1.19MB)
» フォーカスエリア・セッションサマリー(PDF, 319KB)

サミットに関する詳細情報
» 第2回アジア・太平洋水サミット開催結果
» 第2回アジア・太平洋水サミット公式ウェブサイト※外部リンク
» 首脳級参加者のスピーチ等の関連資料※外部リンク
» 速報(英語)※IISD作成、外部リンク



 主催者である、アジア・太平洋水フォーラムは、本サミットにおいて、意思決定機関である執行審議会の議長・副議長の交代を正式に発表しました。トミー・コー議長(シンガポール無任所大使)、エルナ・ウィットラー副議長(元アジア太平洋地域ミレニアム開発目標国連特別大使)が退任し、副議長であったラビ・ナラヤナン氏(ウォーターエイド元CEO、日本水フォーラム評議員)が新議長に就任、副議長には、チャンファ・ウー氏(クライメイト・グループ中華圏代表)及びサイモン・テイ氏(シンガポール国際関係研究所所長)が就任しました。


(* 左上写真撮影: タイ政府)


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