ストックホルム世界水週間での取り組み

ストックホルム世界水週間2018(主催:ストックホルム国際水研究所、期間:8月26日~31日、場所:ストックホルム)は、国際的な水課題について、専門家、政策意思決定者、民間企業、若手専門家、NGO等が一同に会し議論を行う国際会議です。今年は、133カ国から約3,600名が集い、「水、生態系と人間開発」をテーマに約300のセッションが開催されました。日本水フォーラムは、日本のNGO、またアジア・太平洋水フォーラム(APWF)とノーザン・ウォーター・ネットワーク(NoWNET)の事務局として、この催事に参加し、セッション主催や展示を通じて、情報収集・発信、ネットワーキングを行いました。

今年のセッションの特徴は、水に関する投資の重要性や、それを促進するための枠組みや仕組みづくり、投資の実例や課題に関するセッションが全体の3割ほどを占めていたことでした。現場の課題を解決する具体的手法の検討とともに、その手法を実現するための環境として、投資が重要視されていることがうかがえます。

また、今年からAPWFがアジア地域に関するセッションを主催することになったことも特徴のひとつです。例年、地域に特化したセッションが開催されており、アジアについてはこれまでアジア開発銀行(ADB)がセッション主催者を務めていましたが、主催者からの依頼により今年から3年間、APWFがアジア地域に関するセッション「Asia Focus」を主催することになりました。今年は、「自然循環機能を活かした水管」、「水に対して賢明で、住みよい環境都市」、「自然環境保全推進に寄与する革新的資金調達」、「水・エネルギー・食料の連環:技術的解決策は有効手段か?」の4つのセッションを開催しました。政策や法制度、さまざまな規模や内容のプロジェクト、行動するうえでのバランスの取り方等、多様な話題について登壇者と聴講者の双方向での意見交換がなされました。

NoWNETは、先進国9カ国(フランス、オランダ、スイス、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ポルトガル、韓国、日本)の水パートナーシップ機関と、国際的な水の議論をけん引する2つの機関(世界水会議(WWC)、世界水パートナーシップ(GWP))で構成されるネットワークです。ストックホルム世界水週間では、加盟する9機関の担当者が集まり、各機関の現況や今後の活動予定、共同で行う活動の目的や情報発信の機会等について情報交換や議論を行いました。

 JWFが参加を通じて得た情報やネットワークは、広く会員の皆様に提供しておりますので、ご関心のある国や地域、またテーマがありましたらoffice[at]waterforum.jpまでお気軽にお問合せください。
※[at]をアットマークに変えて送信してください。

ストックホルム世界水週間の詳細およびJWFの活動については、以下の公式ウェブサイトでご覧いただけます。

▼ストックホルム国際水週間2018 公式ウェブサイト▼
http://www.worldwaterweek.org/

▼アジア・太平洋水フォーラム(APWF)の取り組みはこちら▼
https://www.waterforum.jp/all/policy_recommendations/apwf/2018/1017/?p=10194

▼ノーザン・ウォーター・ネットワーク(NoWNET)の取組みはこちら▼
https://www.waterforum.jp/all/transmitting_japanese/nownet/2018/0918/?p=10045

(報告者:マネージャー、石原小枝)

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