アジア・太平洋水フォーラム

2016年05月18日

アジア・太平洋水フォーラム 政策提言

アジア水協議会(Asia Water Council) 第1回総会の参加

AWC設立式典縮小 AWC 第1回総会閉会式縮小
開会式の様子 閉会式の様子

アジア・太平洋水フォーラム(APWF)事務局は、2016年3月24~26日にインドネシア・バリで開催されたアジア水協議会(Asia Water Council: AWC)第1回総会に参加しました。本会合には、韓国やインドネシアをはじめとする26か国の政府・公的機関、民間企業、学術機関、NGO等、100機関から300名の参加がありました。

 AWCは、アジアの水問題について国際的な認識を高め、地域の水課題を解決することによって、アジアの持続可能な開発を促進することを目的とした、韓国水資源公社(K-water)主導による新たなネットワークです。AWCは、第7回世界水フォーラム(2015年4月・韓国)に向けて、K-waterが、2014年6月より開催したアジアの水問題に関するハイレベル円卓会議(Asian Water High Level Round Table: AWHoT)において、アジアが抱える水課題の解決に取り組むことの必要性について参加者間との間でコンセンサスを得たことがきっかけとなり、今日の設立につながりました。AWCでは、スマートウォーターでアジアの持続可能な発展を見出すというミッションを掲げ、アジア地域の水に関する様々な利害関係者が、研究、政策策定や技術開発、ナレッジ・プラットフォームを通じた意見交換会、水に関するプロジェクトに参加をすることによって目標達成を目指しています。AWCは、議長のもと、理事会メンバー、事務局長、事務局、6つのカレッジ(1. 政府機関、2. 公的機関、3. 国際機関、4. 民間部門、5. NGO、6. 学術機関)、及び、7つの特別委員会(1. 戦略・政策、2. スマート水管理、3. 標準化、4. 水・エネルギーネクサス、5. Water-Aidプログラム、6. 水教育、7. 知識共有)による意思決定過程のもと事業を進めていく次第です。

 AWC第1回総会1日目では、開会式典に先立ち、韓国、カンボジア、タイ、モンゴル、フィリピン政府の閣僚級レベルの代表者、及び、アジア開発銀行(ADB)副総裁、UNESCO-IHP事務局長、K-water総裁、韓国国際協力団(KOICA)副総裁が参加したハイレベルパネルディスカッションが開催されました。AWCは、各国代表者に対して事前に主に次の4つの質問(1. 各国における水分野の状況・課題、2. 水に関する持続可能な開発目標(SDGs)をはじめ、各国の持続可能な成長に向けてどのような取り組みを実施し、進捗管理を行っていくか、3. アジアの水問題の解決に向けてAWCに期待される役割は何か、アジアの国々においてどうやって適切なスマートウォーター技術を見出していくか、4. 水問題の解決による持続可能な成長に向けて、我々はどうやって資金を得ていくことができるか)を問い、ハイレベルパネルディスカッションにおいて参加者はそれぞれの考えを共有し合いました。

続いて行われたAWCの設立式典では、まず、AWCの設立メンバー代表であり、AWC会長(K-water総裁)の Gyewoon Choi氏、及び、インドネシア公共事業省Basuki Hadimuljono大臣による開会の挨拶、ADB副総裁Bambang Susantono氏、UNESCO-IHP事務局長Blanca Jiménez-Cisneros氏による基調講演がありました。AWCの設立メンバーによるAWC設立宣言では、総会に参加した一人一人が1センテンスごとAWC憲章を読み上げるなど、今後のAWCの取り組みに向けて一体感を出した演出が印象的でした。

AWC第1回総会1日目午後からは、水問題の解決に向けてAWCで行っていく9つの優先実施プログラム(PFI)、7つの水プロジェクトの概要、7つの特別委員会の議長、副議長が紹介されました。また、AWC理事会メンバーの選挙が行われ、6つのカレッジのポストに、25カ国からなる理事会メンバーが選出されました。

選挙結果に伴い、AWC第1回総会の2日目には、第1回理事会が開催され、理事会メンバーの承認、及び、上記事項に基づいたAWCの運営形態が正式に承認されました。また、理事会と並行で、韓国国土交通部、及び、韓国水フォーラムの共催で、水ビジネスフォーラムが開催され、韓国やインドネシアをはじめとする民間企業や公的企業の水分野の技術紹介やビジネスセミナー等が行われました。

AWC総会2日目午後から開催された特別委員会会合では、上記PFIと水プロジェクトに沿い、参加者が関心のあるテーマごとに分かれ、テーマ別議長やコーディネーターと共に、これらをいかに適切、かつ効果的に実施することができるかを協議し、全体協議でこれらのとりまとめ結果を会合参加者全員に共有し合いました。

閉会式では、会合の統括が行われた後、世界水会議(World Water Council: WWC)の執行部メンバーであるJin Hai氏、及び、APWF執行委員会副議長のサイモン・テイ教授が閉会の辞として、今後のAWCの運営に関するメッセージを述べました。最後に、今後のスケジュールとして、AWC第2回理事会が2016年7月に開催されるシンガポール国際水週間の会期中に行われること、及び、2016年10月に韓国・デグ市で開催される韓国国際水週間で、AWC第3回理事会を開催し、かつ、2017年10月に韓国にて開催予定のアジア国際水週間に向けた運営委員会会合を開くことが伝えられました。

 

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