ニュースレター

2020年02月19日

ニュースレター

JWF News 2月号 SDGsの時代―水未来会議2020にて―

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【JWF News Vol. 184】SDGsの時代―水未来会議2020にて―
2020年2月19日発行

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◇目 次◇

・巻頭言 SDGsの時代―水未来会議2020にて―

・日本水フォーラムからの報告
- 第32回UN-Water会合に参加しました
- シンポジウム 『国連【世界水の日】記念・水未来会議2020』を開催しました
- OECD 水ガバナンスイニシアティブ会合の参加

・活動へのご支援・ご協力のお願い

・掲示板コーナー

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・巻頭言 SDGsの時代―水未来会議2020にて―
代表理事 竹村公太郎

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SDGsと経済
2020年1月24日、国連「世界水の日」を記念して日本水フォーラムは第5回目になる水未来会議2020を開催しました。
笹谷秀光教授の基調講演をもとに、各界のパネリストによって、プレゼンテーションとディスカッションが行われました。その詳細は今号のニュースレターで報告されています。
今回は、企業の経済活動がSDGsといかに関係しているか、その具体的な事例をお聞きしながら考え、議論していくというものでした。

笹谷教授の基調講演の冒頭、「SDGsは恐いですよ」という言葉には驚かされました。SDGsの何が恐いのだろうと、お話に引き込まれていきました。
今年の東京オリンピック・パラリンピックで、購入され、使用されるものは、SDGsへの配慮を求めた「調達コード」で決まっていくということです。また、2025年の大阪・関西万博は、SDGsが達成された社会を目指すために開催されるということです。

SDGsはリアル
事業の発注者や物品購入者が、単に安い価格の業者を選定したり、安い物品を購入したりするのではなく、その会社がSDGsに関してどのような努力をしているかが選定基準になってくるわけです。
もう、SDGsは。言葉だけスローガンではないのです。実際のビジネスに組み込まれているのです。すでに国際的なビジネスの現場では、この調達の基準が広まっていくことが予想されます。この状況を理解しないと、日本が国際市場で取り残されていってしまいます。

笹谷教授の言う「SDGsの恐さ」とは、日本人がSDGsに関する意識が低いままだと、世界経済において大幅に後れを取ってしまうという恐さなのです。
このような時代になったのです。SDGsは、未来の人類の憲法になったのかもしれません。SDGsの言葉を分解していくとそれが感じ取れます。

SDGs は“憲法”
今、私たちが生きている社会を、次世代の人々に引き継いでいくことが(S: Sustainable )の持続可能性です。次世代が生きていけることが「持続可能性」なのです。
50年後、人類に化石エネルギーはありません。50年後、気候変動による気象の狂暴化が襲ってきます。次世代の人々はその困難を克服して生きていかなければなりません。

その困難な課題を克服して進むのが(D: Development)開発なのです。

SDGsの(D)は、従来の開発ではありません。従来の開発は、膨張でした。すべての物を大きくし、物を大量消費し、化石エネルギーを掘り使い尽くしました。社会的格差が拡大し、情報氾濫の中で人々は分断され、孤立してしまいした。大都市に人と富が集積され、地方は過疎化し衰退してしまいました。

しかし、将来のSDGsの(D)開発は違うのです。物を小さく、軽くしていきます。すべての物質を循環させていきます。太陽エネルギーと地球の重力エネルギー、磁場エネルギーを利用していきます。格差ではなく公平さを求めていきます。空間、政治、宗教を超えて情報交換が行われていきます。地方は豊かな共同体を再構築していきます。

これらがSDGsの(S)と(D)の意味です。

イメージとリアルのSDGs
先日、映画の「男はつらいよ50 お帰り寅さん」を観ました。その映画の中で満男君が寅さんに問いかけます「人間って何のために生きているんだろう」と。
寅さんは少し考えた後、「生きていると、たまに嬉しいことがあるだろう。それが生きていることなんじゃないの」と言いました。

人間が生きていることに目的なんかないよ、ということを見事に表現していました。たしかに人間に目的はないのでしょう。
何しろ、今生きている人々は何億年の生命の連続の上にいます。この長い生命の連続で、目的があるとは思いません。ただ単に、生命を次世代に引き継いでいこうというシステムがあるだけです。
今を未来に引き継いでいこうというシステム。子どもや孫を残すという意味ではありません。今の社会、今の文明を次に引き継いでいこうという意識。これは動物的本能ではなく、想像力のイメージの感覚です。それは憲法と似ています。

憲法は人ができないことも記していく想像力のイメージです。民法、刑法、河川法、都市計画法、不動産法などは実社会ではリアルです。
SDGsの(S)と()は、人類を愛する想像力のイメージの人類の憲法です。そのあとに続く17の(G: Goals)が、実社会ではリアルな様々な各法になります。
(S)と(D)の憲法のもとで、想像力を膨らまし、豊かなイメージを高めて、実社会で実践していく目標が(17のGoals)なのです。

このようなことを考えながら水未来会議を聴講していました。

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・日本水フォーラムからの報告

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- 第32回UN-Water会合に参加しました

アジア・太平洋水フォーラムの事務局を務める日本水フォーラムは、1月28日~29日、イタリア・ローマの国際農業開発基金(IFAD)本部で開催された第32回UN-Water会合に参加しました。
本会合にはUN-Waterメンバーやパートナー、オブザーバーが86名参加し、SDG6の達成のための活動の促進、UN-Water内のタスクチームの活動報告、2020-2021の活動計画、世界水の日、世界トイレの日の活動等が議論されるとともに、今年開催される水に関する会議についての紹介がありました。
日本水フォーラムは、今年開催される水会議の一つとして、10月に開催される第4回アジア・太平洋水サミット(4th APWS)について、目的、経緯、会議の内容などを紹介するとともに参加を促しました。

▼詳しくはこちら▼
http://www.waterforum.jp/all/policy_recommendations/apws/2020/0217/?p=12850

(報告者:ディレクター 福渡隆)

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- シンポジウム 『国連【世界水の日】記念・水未来会議2020』を開催しました

日本水フォーラムは、1月24日(金)、『国連【世界水の日】記念・水未来会議2020』を開催しました。「水未来会議」とは、日本水フォーラムが主催するシンポジウムです。持続可能な開発目標(SDGs)をはじめ、パリ協定や本邦水循環政策など、国内外で水に関連する新たな潮流を迎えたことを受け、2016(平成28)年からスタートしました。

5年目に当たる今回は、例年に引き続き、SDGs達成に向けた取組みにおける民間企業の役割の重要性と、民間企業との連携や協働に向けた取組み方策を議論しました。

▼詳しくはこちら▼
http://www.waterforum.jp/all/newsletter/2019/0320/?p=10840?tag=jp,rep_jp

(報告者:マネージャー 桑原清子)

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- OECD 水ガバナンスイニシアティブ会合の参加

2020年1月9-10日、フランス・パリの経済開発協力機構(OECD)本部で開催された、OECD水ガバナンスイニシアティブ(Water Governance Initiative: WGI)第13回会合に、日本水フォーラム(JWF)は新メンバーとして参加しました。
OECD WGIとは、2012年に開催された第6回世界水フォーラムにおける議論が契機となり、OECD地域開発政策委員会(RDPC)のもと、2013年に立ち上げられた、政府関係者、水政策専門家、地域ネットワーク、NGO、国際機関、民間企業等、多様な主体が参加するプラットフォームです。
JWFからは、第4回アジア・太平洋水サミット(4th APWS)の概要を紹介し、サミットに対するOECDWGIメンバーの水ガバナンスの改善に向けた知見や経験の共有などを呼びかけました。

▼詳しくはこちら▼
http://www.waterforum.jp/all/policy_recommendations/apws/2020/0219/?p=12919

(報告者:マネージャー 朝山由美子)

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・活動へのご支援・ご協力のお願い

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日本水フォーラムは、皆様の会費及び寄付等によって国内外の水問題解決に向けた活動を行っております。
日本水フォーラムの活動を支援していただける会員を募集しております。
水問題解決に向けた持続可能な取組みを行うために、皆様の温かいご支援をなにとぞよろしくお願いいたします。

▼会員募集の詳細はこちら▼
http://www.waterforum.jp/jp/get_involved/

日本水フォーラムは、国内外の水問題解決に向けて分野問わず幅広い方々と協働で活動を展開しています。
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▼問い合わせ先はこちら▼
TEL: 03-5645-8040
E-mail: news[at]waterforum.jp
※[at]をアットマークに変えて送信してください。

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・掲示板コーナー

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【第204回河川文化を語る会】講演「未来のために知っておきたい、海とプラスチックの話 ―保津川から取り組む海ごみの発生抑制策―」
主催:公益社団法人 日本河川協会
日時:2020年3月29日(日)14:30~16:30
場所:ウインクあいち 11F「1102会議室」(名古屋市中村区)
http://www.japanriver.or.jp/kataru/kataru_index.htm

【アジア開発銀行研究所(ADBI)出版物】
書名:Water Insecurity and Sanitation in Asia
発行者:Asian Development Bank Institute
発行日:2019年12月
https://www.adb.org/publications/water-insecurity-and-sanitation-asia

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特定非営利活動法人日本水フォーラム
〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町5-4 アライズ第2ビル6階
TEL: 03-5645-8040 FAX: 03-5645-8041
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