ニュースレター

2019年09月18日

ニュースレター

JWF News 9月号 JWFファンド2019 支援団体が決定しました!

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【JWF News Vol. 179】JWFファンド2019 支援団体が決定しました!
2019年9月18日発行

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◇目 次◇

・巻頭言 気象と日本人

・日本水フォーラムからのお知らせ
- JWFファンド2019 支援団体が決定しました!
- 公式ロゴ決定「第4回アジア・太平洋水サミット」

・日本水フォーラムからの報告
- ストックホルム世界水週間での取り組み
-4℃との共同プロジェクト「アクアプログラム」2019年度の活動を開始しました!

・活動へのご支援・ご協力のお願い

・掲示板コーナー

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・巻頭言 気象と日本人
代表理事 竹村公太郎

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 フランスで行われていたG7が、共同宣言を出せないまま終了しました。G7の会場の国旗を見ていて、星がある国旗は米国だけだなあ、とテレビを観ていました。

国の旗
 日本の国旗は太陽だけのシンプルなデザインです。しかし、世界的に見ると、「太陽」の図柄は少数派です。圧倒的に多いのが「月と星」の図柄です。数字で確認するため、インターネットで万国旗を検索しました。鮮やかな色とりどりの国旗が次々と画面に現れてきます。世界の国旗のうち、月と星の国旗は28%も占めていました。それに対し、太陽の国旗は7%にすぎませんでした。
 世界の国旗の大勢は「月と星」だったのです。
 月と星をデザインに取り入れているのは、南アジア、中近東、アフリカ、アメリカ、太平洋諸島に多いのです。
 国旗はその国の大切な象徴です。国民が国への帰属意識を持つシンボルの国旗が重要でないわけがありません。
 国旗にはその国の大切な意味が隠されているはずです。

動きはゆっくり
 40年前、初めて海外に行きました。赤道直下のインドネシアです。砂防センターを設立するJICA案件でした。現場を歩きながら気がついたことがありました。ともかくゆっくり歩くことでした。灼熱の太陽の下のインドネシアでは、日本にいるようなセカセカした歩き方ができません。ゆったりした歩き方でなければ、直ぐバテてしまいます。
 その1年後、私は米国のニューオリンズに派遣されました。
 1年間ニューオリンズで、地元の人と一緒に働きました。この土地の生活の原則は「急がないこと」でした。挨拶の言葉は「Big Easy !(ゆっくりやれよ)」です。

 彼らと仕事をしていると、日本人のてきぱきした動作と彼らのゆっくりした動作は波長が合いません。
ところが太陽が沈み、闇が広がってくると、彼等の動作は変身していきます。昼間は眠っているような街も、活気がみなぎっていきます。印象的なのがバーボンストリートです。各所でジャズが演奏され、深夜まで人々で溢れていきます。
 ニューオリンズでさえこうですから、熱帯地方の太陽はさらに厳しいのです。熱帯の太陽の下での激しい動作や長時間労働は、極めて危険なのです。倒れたら死に至る熱さなのです。

熱い日の丸
 熱帯の昼間の労働は危険で苦役。昼間は注意深く最小限の動作だけ。そして、太陽が隠れ、月と星の世界になると活動を開始する。
 月の砂漠をはるばると進んでいくラクダのキャラバン隊がそれを象徴しています。熱帯の伝統文化は、夜の闇を背景にしたものが多いです。ニューオリンズのジャズ、インドネシアの影絵、舞踏劇ケチャ、アラブの千夜一夜物語などの文化は、夜の月や星の下で生まれています。
 月と星は、安らぎと生気の象徴になっているのです。
 月や星を国旗とする熱帯の人々にとって、日本人の「おてんとうさま」を拝む行為など熱くて考えられません。
 日本の国旗をどう思うか、とエジプトの友人に質問したことがあります。良識的なその友人は、他国の国旗をけなしたりしません。そこを承知であえて率直な感想を頼みました。彼はしぶしぶ答えてくれました。「自分にとって日章旗は「熱い」。息苦しく感じることもある。」という返事でした。

喜びの労働
 日本は北緯25度から45度の縦長の列島です。北緯35度前後の温帯には、3~4カ月間の長い冬があります。冬の間、人々は首を長くして春を待ちます。
 春がくれば雪解け水を利用し、田植えを始めなければなりません。太陽がさんさんと輝く夏に雑草を取り、稲を成長させ、秋の台風が襲ってくる前に収穫しなければならないのです。
 半年間の限られた時間内で、一年分の食糧を生産しなければならないのが日本なのです。急いで食糧を生産し、蓄積しなければ、飢餓が待ち受けているのです。日本人は季節に追われ、時間的に勤勉にならざるを得なかったのです。
 労働だけではありません。絵画、演劇、茶道、華道、相撲、柔道、剣道など日本伝統文化は、太陽の下で生まれ育ってきました。日本人は節目ごとに日の出に向かって手を合わせ祈りました。
 熱帯地方の人々にとって太陽の下での労働は生命の危険でしたが、季節に追われる温帯地方の人々にとっては、太陽の時間内に勤勉にならざるを得ませんでした。

太陽との位置
 19世紀になり世界は近代に入っていきました。近代は富の争奪と蓄積の競争でした。富の争奪と蓄積にとって、温帯地方の人々の昼間の激しい労働の習慣は優勢づけました。
 近代産業革命以来、季節に追われ、太陽の時間に勤勉な人々が世界を席巻しました。いち早く近代産業国家を形成した英国(北緯約50~60度)、フランス(約北緯43度~50度)、ドイツ(約47~55度)、米国の北部(約38~50度)、イタリア(約37~45度)、日本(35度前後)は、みな温帯に位置していました。これは偶然ではありません。(図―1)で先進国の緯度を表します。
 先進国と呼ばれている国々が、人種的に優秀だったとか、勤勉に関して道徳的であったということではありません。それは単に、物理的に太陽との距離が遠かっただけなのです。この物理的環境に順応した生物の生き方による違いでした。
 地球上の生物にとって、太陽との距離は絶対的な条件です。良し悪しの論理や、優劣の価値判断が介入する余地はありません。否が応でも、そこに住む人々はその地方の気象に支配されています。その気象に順応するための生活習慣を形成していったのです。その気象への順応が、いつの間にかその土地の社会規範となっていったのです。

 しかし、近年、熱帯の国々の生活に冷房システムが普及しました。近代ビルのシステムの中の人々の動作はテキパキしています。性格も文化も気象の束縛を離れ、グローバルに、画一的に、なっていくのでしょうか。

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(図―1)

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・日本水フォーラムからのお知らせ

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- JWFファンド2019 支援団体が決定しました!

JWFファンドは、日本水フォーラム会員の皆様からの会費や、一般の皆様からの寄付により運営されています。
途上国において草の根レベルで水問題の解決に取り組む団体を支援する活動で、2005年の開始以降本年で15年目となります。
2019年度の募集では、36カ国から302件の応募がありました。選考の結果、本年度は6カ国7件のプロジェクトに対し支援を実施することを決定しました。

▼詳しくはこちら▼
http://www.waterforum.jp/all/grass_roots_projects/jwf/2019/0912/?p=11975

(報告者:ディレクター 浅井重範、福マネージャー 郡司晃江)

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- 公式ロゴ決定「第4回アジア・太平洋水サミット」

2020年10月19日(月)-20日(火)に、熊本市で開催される「第4回アジア・太平洋水サミット」の公式ロゴが決定しました。
アジア太平洋地域全体が、水循環という大きな視点で、水を認識し、水問題解決に取り組んでいく姿勢を表現しています。是非ご覧ください。

▼詳しくはこちら▼
http://apwf.org/kumamoto-2020-jp/

(報告者: マネージャー 桑原清子)

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・日本水フォーラムからの報告

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- ストックホルム世界水週間での取り組み

「ストックホルム世界水週間2019」が、「社会のための水:誰も取り残されない包摂的な社会へ」というテーマのもと、2019年8月25日~30日にスウェーデン・ストックホルム Tele2 Arenaで開催されました。127か国より1,196機関4,000名が参加しました。
日本水フォーラム(JWF)は、アジア・太平洋水フォーラム(APWF)の事務局として、アジア開発銀行をはじめとするAPWFメンバー機関等と、4つのアジアフォーカスセッションを共催しました。
さらに、ノーザンウォーター・ネットワーク(NoWNET)の事務局として、「ストックホルム世界水週間2019」のテーマに沿ったセッションを開催しました。

▼APWFの取り組みについてはこちら▼
http://www.waterforum.jp/all/policy_recommendations/apwf/2019/0918/?p=12130

▼NoWNETの取り組みについてはこちら▼
http://www.waterforum.jp/all/transmitting_japanese/nownet/2019/0918/?p=12136

(報告者:マネージャー 朝山由美子)

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-4℃との共同プロジェクト「アクアプログラム」2019年度の活動を開始しました!

アクアプログラムは、ジュエリーブランド『4℃』と日本水フォーラムとの共同プロジェクトです。
「水」を通じた社会貢献により、水に関する問題を抱える途上国の女性たちを支援し、すべての女性へ「美しさ」と「ときめき」を届けることを目指しています。2008年の開始から、これまでキリバス、スリランカ、バングラデシュで活動を実施しました。
2019年度の活動では、バングラデシュ クルナ管区 バゲルハート県の農村において、50世帯を対象に雨水貯留システムの設置と維持管理に関するトレーニング、女性に対する啓発活動等を実施します。

▼詳しくはこちら▼
http://www.waterforum.jp/all/grass_roots_projects/yondoshi/2019/0830/?p=12042

(報告者:チーフマネージャー 石原小枝、副マネージャー 郡司晃江)

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・活動へのご支援・ご協力のお願い

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日本水フォーラムは、皆様の会費及び寄付等によって国内外の水問題解決に向けた活動を行っております。
日本水フォーラムの活動を支援していただける会員を募集しております。
水問題解決に向けた持続可能な取組みを行うために、皆様の温かいご支援をなにとぞよろしくお願いいたします。

▼会員募集の詳細はこちら▼
http://www.waterforum.jp/jp/get_involved/

日本水フォーラムは、国内外の水問題解決に向けて分野問わず幅広い方々と協働で活動を展開しています。
日本水フォーラムの活動にご協力いただける方、ご興味のある方は以下よりお問い合わせください。

▼問い合わせ先はこちら▼
TEL: 03-5645-8040
E-mail: news[at]waterforum.jp
※[at]をアットマークに変えて送信してください。

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・掲示板コーナー

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【第17回「川の自然再生」セミナー】
主催:公益財団法人リバーフロント研究所
日時:令和元年10月29日(火)
場所:月島社会教育会館4階ホール
http://www.rfc.or.jp/

※免責事項:日本水フォーラムは、掲示板の掲載情報に関して責任を負いかねます。
掲載情報へのお問い合わせは各主催者へお願いいたします。

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▼過去のJWF Newsはこちら▼
http://www.waterforum.jp/jp/news/newsletter

※掲示板への掲載希望、新規配信希望、配信停止・変更などは、下記アドレスまで

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JWF News Vol. 179 令和元年9月18日発行
特定非営利活動法人日本水フォーラム
〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町5-4 アライズ第2ビル6階
TEL: 03-5645-8040 FAX: 03-5645-8041
E-mail: news[at]waterforum.jp URL: http://www.waterforum.jp
※[at]をアットマークに変えて送信してください。

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