ニュースレター

2016年03月02日

ニュースレター JWFファンド ダルビッシュ 有 水基金

JWF News 3月号

JWF News Vol.138 日本水フォーラムロゴ
平成28年3月2日発行

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----- 目 次 -----

巻頭言 地下水の可視化その1

 

日本水フォーラムからのお知らせ
第11回『TOTO水環境基金』 助成決定

 

日本水フォーラムからの報告
内閣官房「日本トイレ大賞」事例集へのプロジェクト掲載

 

採用情報

 

掲示板コーナー

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巻頭言 地下水の可視化その1
日本水フォーラム事務局長
竹村公太郎

 

   2月中旬、熊本市を訪問しました。マレーシア、ジョホール州の方々から地下水管理の現場を見学したいという申し入れがあったのです。実は以前より、熊本市の地下水管理状況を知りたいと思っていたので、私も喜んで参加することにしました。

難しい地下水
地下水管理は極めて難しい問題です。なにしろ地下水は見えません。「百聞は一見にしかず」という諺があります。逆に言えば「見えないものは何回聞いても分からない」のです。
間違いなく足元の下には地下水が流れています。しかし、その地下水を人々は良く理解できません。理解できなければ、それを適正に利用し、管理することはできません。
日本だけではなく世界各地で地下水の問題が発生しています。ある地域では、何千万年、何百万年間で貯まった地下水を過剰に汲み上げ地盤沈下を起こしています。また、別の地域では、工場排水や農薬で地下水を汚染させています。有害金属を含んだ地下水を飲み、人々が健康を損なっている地域もあります。更には、ある海岸地域では、地下水を過剰に汲み上げ、海水を地下水に引き込んでしまうなど、地下水の問題は各地で発生しています。
21世紀の人類は、未だに地下水を管理できていません。
その地下水を適正に利用し、管理しているのが熊本市です。

熊本市の地下水管理
阿蘇山の麓の熊本市は地下水が豊富で、ある場所からは地下水が自噴しています。熊本市民の水道は全てこの地下水に頼っています。この地下水が枯れないこと、地下水が汚染されないことは、熊本市民にとって極めて重要なことなのです。
そのため、熊本市は地下水を適正に利用し、管理する地下水条例を制定したのです。この条例で最も重要な点は「地下水は公共財」という概念です。
民法第二百七条で「土地の所有権は、法令の制限内において、その土地の上下に及ぶ」とあります。つまり、土地所有者はその土地の上や下にあるものを、私的に所有する権利があるのです。これは近代憲法の根幹的な事項の「私的所有権」に基づいています。
熊本市は、地下水は私的所有物という概念を越えて、公共のものとして位置づけました。ただ位置づけただけでなく、条例で適正に利用し、管理するルールを確立し、実際に管理することにしたのです。
熊本市民は議会と行政の方針に賛同し、市民全体の意思としてこの地下水管理が行われています。
人類は地下水の利用と管理に関して、過ちを繰り返し苦闘してきました。しかし、熊本市民はこの人類の過ちを乗り越えようとしています。
熊本の地下水は自噴していて、市民が自分の目で地下水を見られることが、市民の意思を後押ししているのです。やはり「百聞は一見にしかず」でした。
これからの水利技術者は、地下水を目で見られるようにすることが責務になって行きます。その第1歩はすでに始まっています。図は、関東地方の地下水を数値解析で可視化したものです。

関東地方の地下水

提供:リバーフロント研究所、解析:地圏環境テクノロジー

利根川は銚子に向っているにも関わらず、利根川の地下水は東京湾に流れ込んでいるのが分かります。400年前、徳川家康が利根川を東の銚子へ向かわせる事業を開始しました。その結果、利根川の表流水は銚子へ流れるようになりました。しかし、地下水は今でも東京湾に向っていたのです。今でも、利根川の故郷は東京湾なのです。
世界で初めて、人類はこのように地下水を目で見られるようになったのです。
日本の地下水解析技術はここまで進化してきました。

私は1945年に熊本で生まれ、3歳までこの熊本の水で育ちました。記憶にはありませんが、自噴している阿蘇の地下水を見ているとなにか懐かしく感じました。

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日本水フォーラムからのお知らせ
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第11回『TOTO水環境基金』 助成決定
TOTO株式会社が実施する第11回『TOTO水環境基金』による事業助成が決定しました。助成によって実施するのは、「スラムでの意識啓発活動と水環境清掃による人材育成」(インド、コルカタ)です。本プロジェクトは、JWFファンド2014で支援を実施したプロジェクトを拡大し、洪水とその被害が恒常的な課題とされる対象地域において、住民の意識啓発と、自助・共助による被害軽減を目的とするものです。プロジェクトは平成28年度4月から一年間の実施を予定しています。
» 第11回『TOTO水環境基金』 助成団体一覧はこちらをご覧ください。
» JWFファンド2014のプロジェクト概要はこちらをご覧ください。

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日本水フォーラムからの報告
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内閣官房「日本トイレ大賞」事例集へのプロジェクト掲載
内閣官房すべての女性が輝く社会づくり推進室が募集した「日本トイレ大賞」(平成27年5月26日~7月20日)において、暮らしの質向上のためのトイレに関する優れた取組みを集めた「トイレ事例集」が発行され、日本水フォーラムの「生活改善のためのトイレ建設プロジェクト」(スリランカ、ウバ州バドゥッラ県)が掲載されました。本プロジェクトでは、ダルビッシュ 有 水基金を活用し、茶畑の住民を対象に住民組織の組成や衛生設備の建設、意識啓発活動を実施しました。
» 「トイレ事例集」該当ページはこちらをご覧ください。
» プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。

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採用情報
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現在日本水フォーラムでは人材を募集しております。
日本水フォーラムのミッションとビジョンを理解し、地球上の水問題解決に貢献したいという、強い意志をお持ちの方のご応募をお待ちしています。
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【防災セミナーin広島】
主催:国土交通省中国地方整備局、中国新聞社
開催日時:2016年3月4日(金)13:30~16:30(受付開始13:00)
開催場所:広島YMCA国際文化ホール(広島市中区八丁堀7-11 TEL:082-236-2244)
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【第188回河川文化を語る会】講演『新美南吉童話に描かれた里山 ~知多半島の森・川・溜池を中心に~』
主催:公益社団法人 日本河川協会
開催日時:2016年3月6日(日)14:30~16:30
開催場所:TKPガーデンシティ名古屋新幹線口 8F「カンファレンスホール 8A」
(名古屋市中村区椿町1-16 TEL:052-238-3526)
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【「シンガポール国際水週間2016・水エキスポ」ジャパン・パビリオン出展募集
主催:独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)
開催日時:2016年7月11日(月)~13日(水)
※お申込締め切り:2016年3月11日(金)17:00(先着順)
開催場所:Sands Expo & Convention Center(Marina Bay Sands/シンガポール)
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JWF News Vol.138    平成28年3月2日発行

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