ニュースレター

2015年10月07日

ニュースレター ダルビッシュ 有 水基金 NoWNET(ノーザンウォーター・ネットワーク) ストックホルム世界水週間 世界水フォーラム 気候変動枠組条約締約国会議(COP)

JWF News 10月号

JWF News Vol.133 日本水フォーラムロゴ
平成27年10月7日発行

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----- 目 次 -----

巻頭言 日本の宿命―治水―

 

日本水フォーラムからのお知らせ
契約職員・アルバイト職員を募集します
平成27年度日本水フォーラム評議会を開催します
【11月6日】防災シンポジウム開催のご案内

 

日本水フォーラムからの報告
「ストックホルム世界水週間2015」におけるJWFの取組み
2015年ストックホルム世界水週間におけるNoWNET会合
ダルビッシュ 有 水基金の第9号プロジェクトが完了しました

 

掲示板コーナー

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巻頭言 日本の宿命―治水―
日本水フォーラム事務局長
竹村公太郎

 

   平成27年9月10日、鬼怒川の破堤で茨城県常総市において大きな被害が発生しました。翌日の11日朝、テレビ出演を頼まれ、堤防の安全性についてコメントする事になりました。
災害直後であり災害に関しての断定的なことはまだ言えません。そのため、日本の堤防の状況を説明することにしました。「日本の堤防は江戸時代から引き継いだものです。どこが切れるか分からないのです。」という説明をしました。スタジオにいたテレビ局関係者の皆さん、堤防は江戸時代に造られ、21世紀の今、それを引き継いでいるという事実に驚いていました。

江戸の国土形成
1600年、関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康は、200以上の戦国大名を各地の流域の中に封じました。
戦国時代は流域の尾根を越えた領土の奪い合いでしたが、江戸時代は尾根を越えての領地拡張は許されませんでした。流域の大名とそこに住む人々は、外に向かう膨張するエネルギーを、内なる流域開発に向けていきました。
扇状地と湿地帯に堤防を築き、自由に暴れまくる何条もの川を、一本の堤防の中に押し込めていったのでした。川を堤防に押し込めば、耕作地が生れ、富を拡大することできたのです。
(図-1)は、徳島県の一級河川、那賀川の平面図です。中央の2本の太い線が堤防で、21世紀の現在の那賀川を表わしています。その周辺に見える幾条もの線は、かつて川が乱流していた旧河道です。今では地下に隠れて目で見ることはできません。那賀川に限らず、全国の流域でこのように堤防が築かれ、何条にも暴れる河川を、一本の堤防の中に押し込んでいく作業が行われていったのでした。

(図-1)那賀川の堤防と隠れた旧河道(提供:国土交通省四国整備局)
(図-1)那賀川の堤防と隠れた旧河道(提供:国土交通省四国整備局)
この江戸時代の流域開発によって、日本の耕地は一気に増加していきました。各地の米の生産高は上昇し、人口は1千万人から3千万人に増加しました(図-2)。

(図-2)日本の耕地面積と人口変遷
(図-2)日本の耕地面積と人口変遷

近代化の都市集中と水害
明治維新を経て、日本が近代国家へと変貌を遂げていく時代は、水産加工から繊維産業そして重化学工業へと近代産業が発展していきました。
原料輸入と製品の輸出に頼る工場は、海に近い沖積平野に建設され、そこに全国から人々が集められました。日本人は都市に集まり力を合わせ、日本を世界最先端の近代国家に変身させていったのです。ところが、経済産業は近代化しましたが、日本列島の地形は変わったわけでありません。沖積平野にスプロール的に展開された都市は、極めて危険な洪水にさらされることとなりました。
沖積平野は、(図-1)で示したように、どの堤防の下にも、旧河道という大蛇が住み着いています。旧河道のどこから水が噴き出すか分からない。旧河道のどこが堤防を弱体化させるか分からないのです。
日本中のほとんどの堤防は江戸時代に造られました。大型機械のない人力で造られた貧弱な堤防だったので、明治、大正そして戦後の昭和にかけて、毎年のように洪水が襲い、その度に大きな被害に見舞われていたのです。

宿命の治水
国は限られた予算の中で、懸命に堤防を強化しました。遊水池を造り、上流でダムを建設し、水害を防ぐ努力をしていきました。20世紀末になると、河川工事は不必要だ、ダムはムダだ、という声が上がり、洪水に対する危険はもう去ったかのような風潮が広まっていきました。
平成27年の9月、首都圏の鬼怒川が破堤し、洪水が家々を飲み込んでいく姿を、テレビ映像は全国に発信しました。全国の人々は、改めて自分たちが、堤防に守られていることを知らされたのです。
人々は堤防が切れることなど考えもしませんでしたが、その堤防は切れるのです。低平地の沖積平野に展開した都市と住宅地は、堤防によってどうにか守られているのです。
気候変動の影響下、日本列島の気象はますます狂暴化していきます。日本人はこの日本列島の中で、永遠に生きていかざるを得ません。
日本にとって、治水は避けることのできない宿命なのです。

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日本水フォーラムからのお知らせ
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契約職員・アルバイト職員を募集します
水は、あらゆる生命の源であり、人々の生活・社会や経済を支える貴重な資源です。 日本水フォーラムのミッションとビジョンを理解し、地球上の水問題解決に貢献したいという、強い意志をお持ちの方のご応募をお待ちしています。
» 契約職員に関する詳細はこちら
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ご質問等、お気軽にE-mail (recruit[at]waterforum.jp)またはお電話にてお問い合わせ下さい。

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平成27年度日本水フォーラム評議会を開催します。
日本水フォーラムでは、11月6日(金)16:00~17:30(開場15:30)、平成27年度日本水フォーラム評議会を開催します(於:東京都港区赤坂)。
評議会では第7回世界水フォーラムの成果報告、今後の活動予定の発表に加え、評議員の皆さまに、日本水フォーラムの今後の活動に向けたご指導・ご助言をいただく予定です。
» 概要等は、日本水フォーラムウェブサイトをご覧ください。

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【11月6日】防災シンポジウム開催のご案内
日本水フォーラムでは、来る11月6日(金)14:00~15:30(開場13:30)、防災シンポジウム『世界の水・日本の水、最新動向~防災減災と水循環(仮題)』を開催します(於:東京都港区赤坂)。基調講演に沖大幹氏をお迎えする他、竹村公太郎をファシリテーターとしたパネルディスカッションでは、水関連各部門の政策に係るキーパーソンの皆様にご登壇いただきます。SDGsを始めとする最新動向を踏まえ、今後の課題や行動計画に関する多眼的な議論を予定しています。
» 参加お申込方法・概要等は、日本水フォーラムウェブサイトをご覧ください。

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日本水フォーラムからの報告
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「ストックホルム世界水週間2015」におけるJWFの取組み
今年で25回目を迎えるストックホルム世界水週間が、本年も8月23日~28日、6日間の日程で開催されました。「発展のための水」をテーマに、世界各地から水関連の国際機関、各国政府関係者、学会関係者、市民団体等が参加しました。
日本水フォーラムは、先進国間の経験・情報交換及び共有の取り組みとして、NoWNETメンバー会合を開催した他、アジア・太平洋水フォーラム事務局、第3回世界水フォーラム開催国事務局としてセッションや会議に参加しました。
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2015年ストックホルム世界水週間におけるNoWNET会合
水分野における先進国間のパートナーシップ組織であるNoWNET(事務局: 日本水フォーラム)は、ストックホルム世界水週間の機会を捉えて会合を開催し、今後の活動について議論を行いました。政策面では、気候変動枠組条約第19回締約国会議(COP21)において水問題をクローズアップすること、技術面では、シンガポール国際水週間での国際的な企業連携に向けた機会提供について準備・検討を進めていくこととなります。
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ダルビッシュ 有 水基金の第9号プロジェクトが完了しました
平成27年1月より、インドネシア中央カリマンタン州で実施した生活改善プロジェクトが完了しました。現地パートナーの協力のもと、トイレ15基を建設したほか、水とごみの管理方法に関するワークショップや清掃キャンペーンを実施しました。本プロジェクトによって、トイレのない15世帯が自宅でトイレを利用できるようになり、240世帯の住民の水や衛生に関する知識や意識の改善につながりました。
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掲示板コーナー
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【第186回河川文化を語る会 講演『日本の水系環境の管理の将来について』】
主催:公益社団法人日本河川協会
開催日時:平成27年10月14日(水)14:00~16:00
開催場所:埼玉県県民健康センター1F「大会議室C」(さいたま市浦和区仲町3-5-1 TEL:048-824-4801)
» 詳細:http://www.japanriver.or.jp/kataru/kataru_index.htm
【水処理関連専門見本市 WATER EXPO CHINA】
主催:メッセフランクフルト上海
開催日時:平成27年11月18日(水)~20日(金)
開催場所:New China International Exhibition Center(中国・北京)
» 詳細:http://www.jp.messefrankfurt.com/tokyo/ja/exhibitors/welcome/technology-
and-production/fairs-outside-japan/Water_Expo_China/water_expo_china.html 

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内容に関してのお問い合わせは各主催者へお願いいたします。
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「掲示板コーナー」掲載記事を募集しています。
イベントやシンポジウムへの参加呼びかけなど、水問題解決に向けた取り組みをご案内していただくことを目的に、JWF News紙面上に「掲示板コーナー」を設けております。掲載ご希望の方は、news[at]waterforum.jpまでご連絡下さい。追って、掲載の取扱基準等をお送りいたします。

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JWF News Vol.133    平成27年10月7日発行

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