ニュースレター

2015年08月19日

ニュースレター JWFファンド 世界水フォーラム 打ち水大作戦

JWF News 8月号

JWF News Vol.131 日本水フォーラムロゴ
平成27年8月19日発行

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----- 目 次 -----

巻頭言 水循環基本計画「流域水循環協議会」への期待

 

日本水フォーラムからのお知らせ
JWFファンド2015を開始しました!
契約職員・アルバイト職員を募集します

 

日本水フォーラムからの報告
武雄河川事務所長賞を受賞
打ち水大作戦2015開幕
第7回世界水フォーラムにおけるアジア太平洋地域プロセス最終報告書について

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巻頭言 水循環基本計画「流域水循環協議会」への期待
日本水フォーラム事務局長
竹村公太郎

 

水循環基本計画の閣議決定
7月10日、水循環基本計画が閣議決定されました。昨年7月1日に施行された水循環基本法の中心となる基本計画が示されたのです。
基本計画のポイントは、各地の流域ごとに「流域水循環協議会」を設置する点です。各流域で関係機関、関係者が集まり、その流域の水循環計画を作成し、流域関係者が様々な活動を展開することになります。
閣議決定された基本計画の言葉では、活動の中心は「流域単位で各省の施策に横串をさし、一体となって推進する」とあります。
この言葉は「水分野の縦割り行政の克服」宣言です。東京の霞ヶ関行政の縦割り行政を、各地の流域に住む人々が、流域において克服していく、という明確な方針です。
日本の水分野で、新しい時代が開始されようとしています。

東京一極集中と流域社会の崩壊
19世紀末、日本は2世紀にわたる鎖国から開国に向いました。日本の近代化が開始されました。
明治以降の日本近代化のエンジンは、今から120年前に全国に敷設された鉄道網でした。鉄道網は、東北、北陸、中部、関西、中国、四国そして九州であっという間に敷設されました。全ての地域で、鉄道は流域を横断し、流域を横串にしました。それらは全て都会、特に東京に向かっていきました。
長い江戸時代、流域の中で生活していた人々の目の前を、蒸気機関車が横切って行ったのです。その蒸気機関車を見た次男坊、三男坊たちは、もう自分を流域に閉じ込めておく必要はない、と知りました。彼らは蒸気機関車に飛び乗って都会に向いました。
都会に集結した人々は、力を合わせ、効率よく、日本社会の近代化を達成しました。それは世界中が驚くほどのスピードでした。
日本の近代化は、流域社会を捨て、都市への集中によって成し遂げられたのです。

膨張する行政と縮小する行政
   日本の都市は膨張しました。膨張する都市では、全てのものが足りませんでした。住宅、道路、治水、電気、水道、下水道すべてが不足し、国民はそれに苦しめられました。
行政は分担して、不足するインフラ整備に立ち向かいました。膨張する近代において、この縦割り行政は見事に機能しました。縦割りの各行政はお互いに競い合い、自らも膨張してインフラ整備に対応したのです。1枚目の図は、日本社会が膨張する行政に支えられた関係を表現したモデルです。
しかし、成熟社会、つまり膨張が終わった社会では、各々の行政は膨張から収縮に向かっていきました。行政が膨張から収縮に向かうと、今まで顕在化しなかった縦割り行政の弊害が露わになってきます。
   その弊害とは行政同士の隙間です。行政が収縮すれば、縦割り行政間の隙間が広がっていきます。その縦割り行政間の狭間に、日本社会は落ち込み、国民は苦しむことになります。2枚目の図は、行政が膨張から縮小に向かい、行政の隙間に日本社会が落ち込み、人々が苦しむ状況を表現したモデルです。

ポスト近代の官民連携

   未来の日本社会において、行政の膨張は期待できませんし、期待すべきでもありません。しかし、日本社会が行政の隙間に落ちることも避けねばなりません。
どうすれば、日本社会が行政の隙間に落ち込まないのか。
土木の現場で、地盤に亀裂が入ったり、陥没の穴が開いたりした場合、そこを埋めるのは小石や砂です。人間社会も同じです。社会インフラ、つまり社会の基盤に亀裂や陥没の穴が開いた場合、社会の小石や砂がそれを埋めるのです。
社会基盤の亀裂や陥没を埋める小石や砂は、民間企業であり、NGOであり、行政以外のさまざまなセクターなのです。3枚目の図は、ポスト近代の行政と隙間を埋める人々との関係を表現したモデルです。

水循環基本計画の流域水循環協議会は、ポスト近代の社会のありようを模索していくことになります。流域水循環協議会に関わるさまざまなセクターが、行政の隙間を埋めていくこととなります。
最先端の近代を経験した日本が、ポスト近代社会を模索していく。しかし、ポスト近代を模索していく前例など、世界を見回してもありません。
流域水循環協議会は、試行錯誤しながら進んでいくこととなります。
日本の水分野の行政と関係者は、ポスト近代の世界の先頭を進んでいくのです。

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日本水フォーラムからのお知らせ
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JWFファンド2015を開始しました!
JWFファンドは、水と衛生に関する問題解決に取り組む団体を対象に、その草の根活動の支援を目的としています。
昨年はトイレや雨水貯留タンクの建設、また水関連災害への対策等の活動が実施されました。
11年目の今年も、本ファンドが世界各地の水と衛生に関する問題解決に寄与することを願っています。
» 詳細はJWFファンド2015・ウェブサイト(英語のみ)をご覧ください
» お問い合わせはこちらまでお寄せください。

建設されたトイレ
(トーゴ)
災害に関するワークショップ
(インド)
建設されたトイレ
(バングラディッシュ)

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契約職員・アルバイト職員を募集します
水は、あらゆる生命の源であり、人々の生活・社会や経済を支える貴重な資源です。 日本水フォーラムのミッションとビジョンを理解し、地球上の水問題解決に貢献したいという、強い意志をお持ちの方のご応募をお待ちしています。
» 契約職員に関する詳細はこちら
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» アルバイト職員(一般事務)に関する詳細はこちら
ご質問等、お気軽にE-mail (recruit[at]waterforum.jp)またはお電話にてお問い合わせ下さい。

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日本水フォーラムからの報告
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武雄河川事務所長賞を受賞
日本水フォーラムの調査研究業務である「平成26年度国内外BCP計画推進事例調査検討業務」が、国土交通省九州地方整備局武雄河川事務所賞を受賞しました。これは、特に優れた業務に対して授与されるものです。日本水フォーラムは今後も、国内外の先進的な取組みや動向を把握し、高質な調査研究・情報発信を行ってまいります。

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打ち水大作戦2015開幕
日本水フォーラムが事務局を務める「打ち水大作戦」は、今年も大暑の日(7月23日)に開幕しました。残念ながら今回は、天候不良により「開幕打ち水大作戦」(六本木打ち水大作戦)は中止となりましたが、今年も全国津々浦々で、様々な皆様を主体とした、「打ち水大作戦2015」が実施されています。
» 詳細は打ち水大作戦・ウェブサイトをご覧ください。

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第7回世界水フォーラムにおけるアジア太平洋地域プロセス最終報告書について
4月に韓国で開催された第7回世界水フォーラムにおいて、アジア太平洋水フォーラム(APWF)事務局である日本水フォーラムがコーディネーターを務めた、アジア太平洋地域プロセス最終セッションに関する報告書を作成しました。
報告書ではAPWFは各地域のパートナーと共に持続可能な水問題の解決に向けた提言、及びアジア太平洋地域の水課題を克服するためのガイドラインについて言及しています。

» 最終報告書(英語版)の詳細はこちらからご覧ください。
» 最終報告書(日本語版)の詳細は後日APWF地域会合・ウェブページに掲載します。
» 詳細はAPWF地域会合・ウェブページからご覧ください。

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「掲示板コーナー」掲載記事を募集しています。
イベントやシンポジウムへの参加呼びかけなど、水問題解決に向けた取り組みをご案内していただくことを目的に、JWF News紙面上に「掲示板コーナー」を設けております。掲載ご希望の方は、news[at]waterforum.jpまでご連絡下さい。追って、掲載の取扱基準等をお送りいたします。

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JWF News Vol.131    平成27年8月19日発行

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