東レCSRプロジェクト: 2015年度プロジェクト完了報告

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現地を視察する教育文化部長(左) 小学校での意見交換会

東レCSRプロジェクトとは
安全な飲み水へのアクセスや衛生設備の改善、住民の衛生に関する理解促進を目的とした、東レ株式会社と日本水フォーラムによる共同プロジェクトです。

日本水フォーラムは、東レ株式会社の進める持続可能な社会づくりに向けた社会貢献活動のひとつとして、2011年(平成23年)からインドネシア、ロンボク島で小学校の水と衛生環境の改善のための活動を展開してまいりました。
5年目となる2015年度は、4年間の活動結果と課題を、対象地域の小学校運営に還元することを目的に活動しました。

これまでの活動の概要
1)実施地
インドネシア 西ヌサ・トゥンガラ州 ロンボク島 西ロンボク県

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2)受益者数
児童と教師、合計3,364人
実施対象:公立小中学校12校
SDN 1 Kedaro、SDN 4 Kadaro、SDN 3 Kedaro、SDN Gili Asahan、SDN Gili Gede、SDN 1 Batu Putih、SDN 2 Batu Putih、SDN 3 Batu Putih、SDN 4 Batu Putih、SDN 5 Batu Putih、SDN 1 Pelangan、SDN 6 Pelangan

3)実施内容
水と衛生に関する啓発活動、設備建設

  • 雨水貯留タンク建設26基
  • トイレ建設・改修9基
  • 啓発活動やトレーニング27回

4)実施成果
・安全な水を供給するための設備や、衛生的なトイレを提供したことで、手洗いを実施する機会の創出、野外排泄の防止につながった。
・啓発活動やトレーニングによって児童は水と衛生、水と学校教育の関連について学び、正しい行動習慣を知るとともに実践することができるようになった。
・設置した設備の維持管理について、小学校が自主管理できるよう、しくみ作りを促進したことで、児童が交代で清掃するようになるなどの取り組みが見られるようになった。

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建設した雨水貯留タンクと児童 トイレを清掃する児童

2015年度の活動
1)実施地
インドネシア 西ヌサ・トゥンガラ州 ロンボク島 西ロンボク県

2)受益者数
・SDN 1 Peranganの児童と教師、合計291人
・西ロンボク県の小学校および関係者

3)実施内容:西ロンボク県の教育文化部長を小学校に招き、以下を実施した

  • 成果文書の提出
  • 現地視察(雨水貯留タンク、トイレ)
  • 意見交換(成果、課題、今後の取り組みについて)

4)実施効果
小学校における水と衛生に関する環境改善が、よりよい学習環境に重要であることが共有されました。学校の自主的な取り組みを促進・補完するには、地方行政の協力が欠かせないことが強調され、教育文化部長からは、今後積極的な協力をすることが述べられました。本プロジェクト完了後も、小学校における水と衛生の環境改善は教育文化部のもと今後も展開される予定です。

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児童の学習風景 手洗い用の水甕
(「Cuci tangan dulu!」;手を洗おう!)

東レ株式会社をはじめ、現地パートナー団体、参加小中学校など、多くの皆さまのご支援ご協力により本プロジェクトを実施することができました。ご支援いただき、ありがとうございました。

日本水フォーラムは、皆様との連携による草の根活動の支援を通じて世界の水問題解決に向けて取り組んでまいります。

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