JWFファンド

2020年11月17日

JWFファンド

JWFファンド2019 地域給水設備の更新と住民の意識変化(ハイチ)

新しい給水設備で容器に水を汲む子どもたち コリドー市場の修繕された給水設備

給水設備を利用する人々に対し、
家に水を持ち帰るための容器を衛生に保つよう、いつも話している。

Eda Samsさん(35歳、女性)のコメントより抜粋

実施地の課題

実施団体Hôpital Albert Schweitzer Haiti(HAS)の給水設備は欠かせないものであるが、60年以上にわたり酷使されているため、修繕をしないと動かなくなる危険があった。HASは、既存の給水設備を修繕し最新のものにするため、2018年に総合的な計画を含めた設備の診断を実施した。
その結果、給水設備配管の腐食により漏水が起き、また目詰まりにより水量が減少している事が分かった。約55,000ガロン(約20万リットル)もの水が漏れ、修理が必要であった。

プロジェクト実施前の様子

コリドー市場にある古い給水設備 水が流れ続けるドードーの古い給水設備(乾季)

実施内容

  • 給水設備4基の新設
  • 破損していた給水設備2基の修繕
  • 住民のプロジェクトの実施と管理への関与促進

プロジェクト実施の様子

建築資材置き場の住民たち 水路近くにある工事中の給水設備

現場からの声

Eda Samsさん(35歳、HASの研究所職員であり母親) 

給水設備が修繕される前には、Edaさんと娘たちは水を得るために山道を歩いて行かなければならなかった。しかし、今では自宅から100ヤード(約90メートル)離れた給水設備を利用できる。この給水設備は、住民が行き交う賑やかな場所にある。このため、通り過ぎる人々は立ち止まって水を飲んだり、手はもちろんのこと顔や靴を洗ったりしている。HASの微生物研究所で学んだ知識やそこでの業務のおかげで、Edaさんは良質な飲料水が大切であることを理解している。コミュニティのリーダーである彼女は、給水設備を利用する人々に対し、家に水を持ち帰るための容器を衛生に保つようにいつも話している。彼女は給水設備整備を支援したJWFにとても感謝している。

Amos Belzairさん(25歳、農民であり5人の子の父親)

Amosさんは、ドードー給水設備プロジェクトに参加した労働者の一人であった。彼は小柄だが非常に丈夫で、いつも楽しそうにしている。以前、彼は雨水貯水槽を建設したことがあり、これは雨季には水の供給に役立った。今回の新たな給水設備により、彼と彼の家族は毎日良質な水を利用することができるようになった。Amosさんが給水設備の使用量について計算したところ、飲料に20%、調理に30%、洗濯や掃除に50%であった。プロジェクトの受益者たちは、皆が、Amosさんのように日々給水設備を大事にし、感謝しながら利用している。

Henry Bastistさん(52歳、男性、シティ村の村長)

Henryさんは、このプロジェクトに非常に積極的であった。また、JWFのおかげでシティ村の人々が水を利用できることについて喜び、感謝している。彼は、この地区に給水設備を利用する際に配慮しない人がいるのではと心配していた。しかし、幸いにも、ほとんどの人は給水設備や水を譲り合って使い、大切にしている。彼は、新たに2基の給水設備や小さな井戸が建築されることを希望している。

JWFファンド2019

JWFファンドは、2005(平成17)年に日本水フォーラム(JWF)が設立し、JWFへの会費や一般の方から寄せられた寄付を元に独自に運営する助成基金です。発展途上国の水問題解決のために草の根活動を行っている団体を対象に、毎年プロジェクトを公募し、採択された団体には1プロジェクトあたり1,000 USドルを上限とした資金を助成しています。JWFファンドにより、これまで177件のプロジェクトを支援し総受益者数は240,000人を越えました。(2020(令和2)年6月現在)

JWFファンド2019では36カ国から302件の応募があり、選考の結果、6カ国7件の活動プロジェクトを支援しました。

JWF2019map_jp

※数字は支援件数、カッコ内は受益者

JWFファンド2019の支援件数と受益者数

実施概要
・実施団体:Hôpital Albert Schweitzer Haiti (HAS)(#263)
・プロジェクト名:地域給水設備の更新
・実施国・地域:ハイチ、アルティボニット
・実施期間:2019年12月~2020年4月
・受益者数:30,000人
・実施費用:1,000ドル (JWFファンド1,000ドル)

ハイチ

(報告者:ディレクター 浅井重範、アシスタント・マネージャー 田畑美世)




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